ひまわり医院では、各種インナーケアに対する点滴・内服加療も行っております。
インナーケア点滴
白玉注射・白玉点滴

①白玉点滴とは
白玉点滴は、美容成分であるグルタチオンを主成分とした点滴です。そのため、グルタチオン点滴とも呼ばれています。
グルタチオンは、メラニンの生成を抑えて肌を明るくする作用や、しみ・そばかす・肝斑を防ぐ効果、さらには肝臓の働きを助ける効果があるとされています。
特に、美白効果については、メラニン色素を活性化するチロシナーゼ酵素を抑える働きと、黒色メラニン(ユーメラニン)から黄色メラニン(フェオメラニン)に置き換える働きがいわれていますね。
そして、白玉注射・点滴ではグルタチオンを注射や点滴の形で体内に入れることで吸収率が高まり、比較的短い期間で肌の明るさを実感しやすいのが特徴です。
当院では、品質の高い医療用のグルタチオンを白玉注射・点滴に使用しています。
(参照:International Journal of Medical Sciences; May 2022;5(2):5-16)
② 白玉点滴は継続的に受けるのがオススメです
白玉点滴の効果は一時的なものであり、持続させるためには定期的な施術が必要です。肌の老化を防ぎ、美白効果を得たい場合は、継続的なケアが推奨されます。個人差はあるものの、1〜2週間に1回の頻度で5〜10回ほど続けることで、多くの人が効果を実感しやすくなります。ただし、即効性がある施術ではないため、通院が負担に感じることもあるかもしれませんが、根気よく続けることが理想の肌へと近づく鍵となります。
また、白玉点滴と高濃度ビタミンC点滴を同日に受けることで、美容や健康面での相乗効果が期待できます。白玉点滴に含まれるグルタチオンが、酸化したビタミンCの活性酸素を除去し、元の還元型ビタミンCに戻す働きをするため、美白効果や抗酸化作用、さらには疲労回復の効果を高めることができます。
白玉点滴に興味がある方は、まずはカウンセリングを受けてみていただき、自分に合った施術プランを相談してみるとよいでしょう。
③ 白玉注射・点滴の料金
- 白玉点滴 1,000mg 11,500 円
- 白玉点滴 2,000mg 23,000 円
- 白玉注射 6,900 円
※ 白玉点滴はグルタチオンにアレルギーを持っている方は施術を受けることができませんのでご注意ください。
プラセンタ注射

① プラセンタ注射とは
プラセンタ注射は、哺乳類の胎盤から抽出したエキスを体内に注入する治療法です。美容効果をはじめ、疲労回復やアレルギー症状の緩和、更年期障害の改善など、幅広い健康効果が期待されています。
当院ではプラセンタ注射として、成分量の多い「ラエンネック」を使用しています。
② プラセンタ注射により期待される効果
次のような効果が期待されています。
- 美容・美肌:アミノ酸やミネラル、コラーゲンなどの栄養素が豊富に含まれており、若返り効果や保湿機能があるとされています。
- アレルギー疾患:胎盤に含まれる免疫作用がアレルギー反応や炎症反応を抑える働きがあるとされています。
- 疲労回復:過労の方には、にんにく注射とプラセンタ注射を一緒に打つとさらに効果的です。
- 更年期障害:更年期障害や乳汁分泌不全、肝機能改善の治療薬として使われています。
③ プラセンタ注射の注意点
- プラセンタ療法は注射による治療のため、施術後に注射部位が一時的に赤く腫れたり、内出血による青あざができたり、熱を持ったり、痛みを感じることがあります。特にアレルギー体質の方は、事前にお知らせください。
- 使用されるプラセンタ製品には、感染症のない健康な女性の胎盤が用いられ、さらにウイルスや細菌の働きを抑えるための加熱処理が施されています。そのため、これまで大きな副作用の報告はありません。
- ただし、厚生労働省の指導により、一度でもプラセンタ注射を受けた場合は、献血を控えるよう求められています。
④ プラセンタ注射の料金
1,000円
高濃度ビタミンC点滴

① 高濃度ビタミンC点滴とは
高濃度ビタミンC点滴とは、点滴によって高濃度のビタミンCを直接血管から注入することで、サプリメントなどの経口摂取と比較して体内のビタミンC濃度を高くすることができる点滴です。当院ではMylan社のビタミンC製剤を使用しています。
Mylan社のビタミンC製剤は米国薬局方(USP)USP-1079条項に基づいた温度管理をされており、最もナトリウム量が少なく、防腐剤無添加であり最も安全性が高いとされています。点滴療法研究会でも推奨されている製剤です。
② 高濃度ビタミンCの効果
高濃度ビタミンC点滴によりさまざまな効果が期待されます。例えば次の通りです。
- 抗酸化作用・活性酸素の抑制: 高濃度のビタミンCは、体内の活性酸素を中和して細胞の酸化ダメージを防ぎます。
- 免疫力の向上: ビタミンCは免疫細胞の働きを活性化し、体の防御機能を高める効果が期待できます。
- 血管の補強: 高濃度ビタミンCはコラーゲンの生成を促進し、血管壁を強化して健康な血流を維持します。そのため、ビタミンCは出血しやすくなっている病気である「紫斑病」にも使われますね。
- 美肌・美白効果: ビタミンCはメラニン色素をつくる「チロシンキナーゼ」を抑制する効果があるため、シミやくすみを改善しながら予防する効果が期待されます。
- 疲労回復効果・抗ストレス効果: 高濃度ビタミンCはストレスによる酸化ダメージを軽減し、疲労回復を促進する効果が期待されます。
- 生活習慣病の予防: ビタミンCは血圧や血糖値、尿酸値の調整に寄与し、動脈硬化や糖尿病などのリスクを低減する効果が期待できます。
- がん予防: 高濃度ビタミンCは抗酸化作用を通じてがん細胞の成長を抑制する可能性が示唆されています。
特によく研究されているのは、高濃度ビタミンC点滴とガン予防についてですね。大部分のガン種において、ほとんどの生体内研究では、静脈内に高用量のビタミンC(1~4 g/kg)を投与することで腫瘍の成長が(40~60%)抑制されることが示されており、注目されています。
また、感染症の1つである「敗血症」による死亡のリスクを下げたという論文もあり、普段の免疫ケアとしてもオススメです。
(参照:High-dose intravenous vitamin C, a promising multi-targeting agent in the treatment of cancer)
(参照:Association of Oral or Intravenous Vitamin C Supplementation with Mortality: A Systematic Review and Meta-Analysis)
③ 高濃度ビタミンC点滴で事前に行う「G6PDスクリーニング検査」について
高濃度ビタミンC点滴は、適度な酸化ストレスを体に与え、自身の抗酸化作用を高める治療法です。
しかし、「グルコース6リン酸脱水素酵素(G6PD)」という酵素が先天的に不足している体質の方は、酸化ストレスに対する耐性が低く、通常は問題にならない程度の酸化ストレスでも赤血球が壊れやすくなり、貧血を引き起こすことがあります。
すでにこの体質による貧血を発症している場合は、重度の貧血や肝機能障害の既往歴から判断できますし、そもそも体質は非常に珍しく、高濃度ビタミンCの点滴を受けても問題が起こらないケースもあります。
しかし、万全を期すために、当院では、安全に点滴を受けていただくため、初めて高濃度ビタミンC点滴を希望される方には、G6PD活性のスクリーニング検査を推奨しています。(他院ですでに受けている場合は、スタッフにお伝えください)
④ 高濃度ビタミンC点滴の注意点
高濃度ビタミンC点滴の注意点は以下の通りです。
- 点滴部の痛みや発疹:点滴速度を遅くして対応します。
- 腎臓のご病気がある方はお受けできません。
- その他、ほてり感、動機、 頭痛、吐き気など:いずれも軽度であり、 点滴速度を遅くすることで対応しています。 いずれの症状も点滴当日には改善することがほとんどです。
⑤ 高濃度ビタミンC点滴の料金
高濃度ビタミンC点滴の料金は以下の通りです。
- 高濃度ビタミン(12.5g) 10,000 円
- 高濃度ビタミン(25g) 1回 19,000 円
- 高濃度ビタミン(25g)3回セット 48,000 円
- 高濃度ビタミン(25g)5回セット 71,000 円
ニンニク注射

① ニンニク注射とは
にんにく注射は、ビタミンB1を主成分としたビタミン補給のための注射です。ビタミンB1に含まれる硫黄化合物がにんにくのような独特の香りを持つことから、この名前がついています。
ビタミンB1は、体のエネルギー源である糖質を分解し、素早くエネルギーとして利用できるようにする働きがあります。不足すると、エネルギーが十分に作られなくなるだけでなく、分解されなかった糖質が脂肪として蓄積され、肥満の原因になることもあります。
にんにく注射を受けることで、全身にビタミンが行き渡り、疲労の原因となる乳酸の分解が促されます。その結果、血流が良くなり、疲労回復や肩こり・腰痛の軽減が期待できるほか、新陳代謝が活発になる効果が期待できます。
当院では、品質の高い医療用のビタミンB1製剤を使用しています。
② ニンニク注射の期待される効果
ニンニク注射の期待される効果は以下の通りです。
- 疲労回復、倦怠感の軽減
- 代謝の促進
- 血行改善
- 肌荒れや吹き出物などの肌トラブル改善
- 風邪や感染症に対する免疫力の向上
- 二日酔いの症状改善
- ストレスや不眠症状の緩和
- 肝機能の改善(アルコール摂取時など)
③ ニンニク注射の副作用
にんにく注射に含まれるビタミンB群は水に溶けやすい性質があるため、体内に蓄積せず、副作用の心配はほとんどありません。
余分な成分は尿とともに排出され、定期的に注射を受けることが可能です。ただし、まれににんにくのような独特のにおいが合わず、不快感を覚える方もいます。
④ ニンニク注射の費用
1,000円
インナーケア内服
シナール

① シナールとは
シナールは、ビタミンCであるアスコルビン酸と、ビタミンB5の一種であるパントテン酸カルシウムを組み合わせた飲み薬です。
アスコルビン酸には、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑えたり、すでにできたメラニン色素を薄くする働きがあります。
さらに、パントテン酸カルシウムはアスコルビン酸の作用を高めるとされており、この2つの成分を一緒に摂取することで、シミや炎症による色素沈着を改善する効果が期待できます。
なお、「シナール」という名前は、「肌が白くなる」ことを意味する言葉から由来しているといわれています。
② シナールの効果
シナールは美容分野で最もよく使われている内服薬の1つ。
シナールを継続的に服用することで、メラニン色素の生成や代謝を調整し、美白効果に加え、強い抗酸化作用により肌の老化を防ぐ働きも期待できます。
また、コラーゲンの生成を助けることで肌のハリを保ち、さらにニキビによる炎症を抑える効果も期待できますね。
さらに、高濃度ビタミンC点滴でも紹介したような全身の炎症を伴う病気やがんなどの消耗性疾患のサポート、妊娠中や授乳中のビタミン補給など、体内のビタミンが不足しやすい状況においても活用されています。
③ シナールの副作用
まれに胃不快感、悪心・嘔吐、下痢などの消化器症状をきたすことがあります。
また、尿検査(潜血、ビリルビン、亜硝酸塩)や便潜血反応検査で偽陰性をきたすことがあります。
④ シナールの料金
30日分 2,200円
トラネキサム酸(トランサミン)

① トラネキサム酸とは
トラネキサム酸は種々の出血症状・炎症症状などに関与するプラスミンの働きをおさえ、抗出血・抗アレルギー・抗炎症効果がある薬です。保険診療ではよく喉の痛み止めとして使用されます。
しかし、のちに特に肝斑に対して有用なデータが出て、肝斑の治療薬として代表的な薬となりました。
具体的には、トランサミンは
- 肥満細胞の増殖を阻害する
- 抗プラスミン活性により紫外線誘発性色素沈着を阻害する
- VEGF と塩基性線維芽細胞増殖因子 (bFGF) に作用して血管新生と新生血管形成を減少させる
などの作用機序から肝斑の発生を抑えるといわれています。
実際、51524人の女性(平均年齢44.5歳)に対して、トランサミンを長期内服したデータによると、「色素沈着」の度合いを示すMSSスコアが
- ベースライン:1.96 ± 0.72
- 6か月後:6か月で0.61 ± 0.75
- 1年後:0.23 ± 0.56
- 2年後:0.43 ± 0.79
と有意に低下していたことがわかっています。
他の論文では、「24週間後には、70%の患者で75%以上の改善(非常に良い反応)、25%の患者で51〜75%の改善(良い反応)が見られた」とする論文もあり、実際には2カ月後くらいから改善が認められてきます。
このように、トランサミンは肝斑治療で非常に有用性の高い治療薬です。
(参照:Tranexamic Acid in Melasma: Comparative Evaluation of Therapeutic Efficacy of Oral Tranexamic Acid versus Its Transepidermal Administration)
(参照:51524 Oral tranexamic acid treatment longer than 6 months for melasma patients: a retrospective case series)
② トラネキサム酸(トランサミン)を服用するときの注意点
例えば以下のような方は、トランサミンを服用できない場合があります。
- 静脈瘤がある方
- 血液が固まりやすくなる病気がある方
- 過去に脳梗塞や心筋梗塞などで血液をサラサラにする薬を飲んでいる方
トランサミンには血を止める作用があるため、血液が固まりやすくなることが原因で起こる脳梗塞や心筋梗塞のある方には使用できません。また、これらの病気の治療では、血液を固まりにくくする薬が使われることが多く、トランサミンを併用すると作用が反対になり、治療の妨げとなる可能性があります。
また上記に該当されない方に対しても、当院ではトランサミンを漫然と処方せず、安全性を考えながら処方するようにしています。
③ トラネキサム酸(トランサミン)の料金
30日分 3,960円(1日1500mg)
ユベラ(トコフェロール酢酸エステル)

① ユベラとは
ユベラ(一般名:トコフェロール酢酸エステル)は、
ビタミンEは、もともと不妊予防に関係する成分として発見された脂溶性ビタミンですが、現在では細胞膜やミトコンドリアを安定させる働きや、体内で発生する有害な活性酸素を抑える作用があることが明らかになりました。
そこからさまざまな効果が発見され
- 末梢の循環を良くする作用
- 血小板の粘着を抑えて血液をサラサラにする作用
- 中性脂肪やコレステロールを抑える作用
- 活性酸素を抑えて、抗老化に働く作用
などが言われています。
特に美容の分野では、皮膚の新陳代謝を高めて、シミやそばかすの予防効果やしわやたるみを防止するといわれています。
② ユベラの注意点
ユベラは体内に蓄積する「脂溶性ビタミン」になるので、過剰投与は禁物。用法容量を守っていただければ問題ありませんが、過剰に自己判断で飲むのは控えましょう。
まれに、発疹・便秘・胃の不快感が出ることがありますが、ほとんどありません。
③ ユベラの料金
30日分 1,800 円
インナー内服はセットで買うとお得です
当院でトランサミン、ユベラ、シナールをそれぞれで買うと7960円になりますが、
セットで買うと7,000円になります。
しっかり肝斑や肌を内側からケアしたいという方はセットで飲んでいただくことをおすすめします。