水痘・帯状疱疹
水痘(水ぼうそう)について
水痘(水ぼうそう)とは
水痘(水ぼうそう)は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。
強い感染力を持ち、主に空気感染や飛沫感染によって広まります。
一度感染すると、生涯にわたって免疫を獲得することができます。
主な症状
- 発疹
全身に小さな赤い発疹が現れます。
発疹は、最初は平らな紅斑ですが、次第に水疱(水ぶくれ)となり、最終的にはかさぶたになります。
- かゆみ
発疹には強いかゆみを伴います。
- 発熱
発疹が出現する数日前から、微熱が出ることがあります。
- 倦怠感
全身のだるさや食欲不振などを伴うことがあります。
原因
水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症します。
感染経路は、主に以下の2つです。
- 空気感染
ウイルスが空気中に漂い、それを吸い込むことで感染します。
- 飛沫感染
感染者の咳やくしゃみによってウイルスが飛び散り、それを吸い込むことで感染します。
治療法について
水痘の治療は、症状を緩和し、合併症を予防することを目的として行われます。
当院では、患者さまの状態に合わせて、以下の治療法を組み合わせて行います。
抗ウイルス薬
水痘ウイルスを抑制するために、抗ウイルス薬を処方します。
発疹が出現してから48時間以内に投与すると、効果が高いとされています。
当院では、患者さまの年齢や体重、症状に合わせて、適切な抗ウイルス薬を処方いたします。
かゆみ止めの薬
かゆみが強い場合は、かゆみ止めの薬を内服または外用します。
かゆみを抑えることで、掻きむしりを防ぎ、症状の悪化を防ぎます。
解熱鎮痛剤
発熱や痛みがある場合は、解熱鎮痛剤を内服します。
ただし、アスピリンなどのサリチル酸系の薬は、
ライ症候群という重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、使用を避ける必要があります。
二次感染の予防
水疱が破れてびらんになった部位から、細菌が感染することがあります。
患部を清潔に保ち、抗菌薬の塗り薬を使用するなどして、二次感染を予防します。
帯状疱疹について
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症する病気です。
子供の頃にかかった水痘(水ぼうそう)のウイルスが、神経節に潜伏し、免疫力が低下した際に再活性化することで発症します。
主な症状
- 神経痛のような痛み
発疹が出現する数日前から、チクチク、ズキズキとした神経痛のような痛みが出ることがあります。
- 発疹
体の左右どちらかに、帯状に赤い発疹が現れます。
発疹は最初は小さな水疱ですが、次第に膿疱(膿を持った水疱)となり、最終的にはかさぶたになります。
- かゆみ
発疹にはかゆみを伴うことがあります。
- 発熱
発疹が出現する数日前から、微熱が出ることがあります。
- 合併症
帯状疱疹後神経痛、ラムゼイ・ハント症候群など
原因
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化によって発症します。
再活性化の原因としては、以下のものが考えられます。
- 加齢
加齢に伴い、免疫力が低下するため、ウイルスが再活性化しやすくなります。
- 疲労やストレス
疲労やストレスが蓄積すると、免疫力が低下し、ウイルスが再活性化しやすくなります。
- 病気や薬
免疫抑制剤やステロイドなどの薬を使用している場合や、癌などの病気にかかっている場合は、免疫力が低下し、ウイルスが再活性化しやすくなります。
治療法について
帯状疱疹の治療は、ウイルスの増殖を抑え、症状を緩和することを目的として行われます。
当院では、患者さまの状態に合わせて、以下の治療法を組み合わせて行います。
抗ウイルス薬
ウイルスの増殖を抑えるために、抗ウイルス薬を処方します。
発疹が出現してから72時間以内に投与すると、効果が高いとされています。
当院では、患者さまの年齢や体重、症状に合わせて、適切な抗ウイルス薬を処方いたします。
鎮痛剤
痛みが強い場合は、鎮痛剤を内服します。
痛みの程度に合わせて、非ステロイド性抗炎症薬や、神経障害性疼痛治療薬などを使用します。
外用薬
発疹やかゆみを緩和するために、外用薬を使用します。
ステロイド外用薬や、亜鉛華軟膏などを使用します。
神経ブロック
痛みが非常に強い場合や、帯状疱疹後神経痛に移行するリスクが高い場合は、神経ブロックを行うことがあります。
神経ブロックは、痛みを伝える神経を麻酔薬で遮断することで、痛みを緩和する治療法です。
帯状疱疹の予防接種について
50歳以上の方には、帯状疱疹の予防接種をおすすめしています。
予防接種を受けることで、帯状疱疹の発症リスクを下げたり、発症した場合でも症状を軽くすることができます。
当院では、2種類の帯状疱疹ワクチンを取り扱っております。
ご希望の方はお気軽にご相談ください。
帯状疱疹についてのよくある質問
Q1. 帯状疱疹は人にうつりますか?
A1. 帯状疱疹そのものはうつりませんが、水痘(水ぼうそう)にかかったことのない人には、水痘としてうつる可能性があります。
水痘ワクチンを接種することで予防できます。
Q2. 帯状疱疹後神経痛は治りますか?
A2. 帯状疱疹後神経痛は、治療が難しい場合がありますが、適切な治療を行うことで痛みを緩和することができます。
痛みが続く場合は、ペインクリニックを受診することをおすすめします。
Q3. 帯状疱疹の予防接種は、何歳から受けられますか?
A3. 50歳以上の方が対象となります。
ご希望の方はお気軽にご相談ください。
