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新型コロナの症状について【2026年最新版・ニンバス・セミ型・期間】

[2026.06.22]

新型コロナの症状について


依然、季節を問わず猛威をふるいやすいのが「新型コロナウイルス感染症」ですよね。

実際、新型コロナウイルスは変異をくり返しており、流行する株によって目立つ症状も少しずつ変わってきます。2026年に入ってからは、強いのどの痛みで知られる「ニンバス(NB.1.8.1株)」が続くなか、新たに「セミ型(BA.3.2株)」の広がりもみられています。

この記事では、当院(一之江駅前ひまわり医院)を受診された患者さん207名の実際のデータをもとに、新型コロナの症状の特徴・出る順番・続く期間・対応の仕方を解説します。あわせて、風邪やインフルエンザとの違い、いつまでうつるのか、救急受診の目安、後遺症、予防まで、知っておきたいポイントをまとめました。

新型コロナの症状の特徴と見分け方にも動画にしてまとめましたので、合わせて参照いただけますと幸いです。

新型コロナの主な症状は?

新型コロナの主な症状は?

当院では、2025年7月以降に受診された新型コロナ陽性者207名(平均年齢42.7歳、女性60.2%)の症状を分析しました。主な症状とその割合は次のとおりです(複数回答)。

  • 発熱(37.5度以上):82.2%
  • のどの痛み:81.4%
  • :62.7%
  • 鼻水:42.4%
  • 頭痛:36.4%
  • 関節痛・体の痛み:20.9%(主症状としては14.4%)
  • だるさ(倦怠感):14.4%
  • 息苦しさ:12.7%
  • 消化器症状(吐き気・下痢など):5.9%
  • 味覚・嗅覚障害:1%未満

実は、この他にも下記の新型コロナの症状としていわれるがあります。例えば、

  • めまい、ふらつき、立ちくらみ
  • 胸の痛み
  • 手のふるえ
  • 目の腫れや痛み
  • 全身のかゆみや違和感
  • 睡眠障害、不眠症

などですね。後述しますが、様々な症状がコロナでは引き起こされます。平均すると、患者さんは1人あたり3.5個の症状を訴えていました。5つ以上の症状が重なる方もいれば、「鼻水だけ」のように症状が乏しい方もいます。

新型コロナの症状が出る順番と経過は?

新型コロナの症状が出る順番と経過は?

新型コロナは、感染してから2〜4日(長くて7日)の潜伏期間のあと、多くの場合「のどの痛み・違和感」から始まり、続いて発熱・頭痛・だるさ、そして咳・鼻水へと広がっていきます。もちろん個人差が大きく、いきなり高熱から始まる方もいますし、鼻水から出る人もいますね。したがって「咳から出たからコロナではないだろう」とは言えません。

コロナの症状の経過のおおまかな目安は次のとおりです。

  • 発症〜2日目のどの痛み、発熱、頭痛などがピークになりやすい
  • 3〜5日目発熱は徐々に解熱に向かうことが多い
  • 5〜7日目多くの症状が軽快。ただし咳や倦怠感は残ることがある
  • 1週間以降咳・痰・だるさが長引く方や、まれに後遺症が出る方も

最近の新型コロナは、発熱とのどの痛みを中心とした上気道(鼻からのど)の症状が前面に出るのが特徴です。風邪やインフルエンザが3〜4日で軽快し始めるのに比べ、やや長引きやすい傾向があります。

もちろん、特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は重症化して入院したり、死亡にいたってしまう例もあります。風邪やインフルエンザよりも致死率は高いです。「コロナはただの風邪」と侮らずに、きちんと医療機関に受診して治療をうけてください。

新型コロナの各症状の特徴は?

新型コロナの各症状の特徴は?

では、もう少し新型コロナの症状のそれぞれの特徴を考察してみます。

① のどの痛み(81.4%)

最近の新型コロナでもっとも多く、もっとも特徴的なのが「のどの痛み」です。当院でも、ニンバスが流行する前(74%)から流行後(81.4%)へと約7ポイント増えました。「カミソリの刃を飲み込んだような」「つばを飲むだけで激痛が走る」と表現されるほど強いことがあり、扁桃(へんとう)よりも、のどのさらに奥にある咽頭後壁(いんとうこうへき)の炎症が強い傾向があります。

痛みで水分や食事がとりにくくなると脱水につながるため、こまめな水分補給と、しみにくい冷たいもの・やわらかいものを選ぶとよいでしょう。

喉の痛みの区別のしかたについてはのどの痛みはコロナ?のどが痛い時の原因やケアについて解説も参考にしてください。

② 発熱(82.2%)

発熱はもっとも頻度の高い症状で、当院のデータでは前々シーズン66%→前シーズン74%→今シーズン82.2%と増加傾向です。

38〜39度の高熱になることもありますが、一方で約18%の方は発熱がないまま陽性となっており、「熱がない=コロナではない」とは言い切れません。解熱剤は対症療法として有効ですが、無理に下げる必要はなく、つらいときに使うのが基本です。

③ 咳・痰(62.7%)

咳は以前(66%)よりやや減りましたが、「痰がからむ」という訴えが増えています。咳は発症後しばらく続きやすく、もっとも長引きやすい症状の一つです。夜間に咳で眠れない、会話のたびに咳き込むといった場合は、医師に相談しましょう。

また、息苦しさを伴うこともしばしばあり、もっとも長引きやすい症状の1つだとも思います。詳しくは痰や咳はコロナから?痰のからむ咳の原因や対処法について解説も参考にしてください。

④ 鼻水・鼻づまり(42.4%)

鼻水は2024年夏には67%と高めでしたが、現在は42.4%に減っています。上気道〜上咽頭の炎症が中心で、ねばりが強く、無色〜黄色のことが多いのが特徴です。花粉症や風邪との区別がつきにくいこともあります。

ただし、二次性に副鼻腔炎に発展しているケースも多く、侮ることはできません。

詳しくは鼻水はコロナから?風邪とコロナ・花粉症の見分け方について解説も参考にしてください。

⑤ 頭痛(36.4%)

頭痛は発熱とともに現れることが多く「ガンガン響く」「いちばんつらい症状」として報告されることもあります。発熱に伴う頭痛は解熱とともに軽くなることが多いですが、強い頭痛が続く・嘔吐を伴う場合は念のため受診してください。

詳しくは頭痛はコロナから?新型コロナ感染症による頭痛の特徴について解説【症状・対処法】も参考にしてください。

⑥ 関節痛・体の痛み(20.9%)

関節痛は20.9%の方が当院では主症状としてあげていますが、「ふしぶしの痛み」としてよく言われます。あとは、最近胸の痛みなど他の部位でも訴えるようになりましたね。

たまに、非常に激烈な痛みで後遺症として残るケースがあります。インフルエンザは関節痛を中心に訴える方もよくいますが、新型コロナでは少なくなっています。

関節痛の有無がインフルエンザと区別しやすい症状といえそうです。

⑦ 息苦しさ(12.7%)

息苦しさも比較的いわれやすい症状であり12.7%がコロナの症状として挙げています。ただし、酸素飽和度が低下して入院が必要になるほどの例は直近ではありませんでした。

ここ最近は息苦しさも言われることが多くなってきているように思います。ことさら「酸素が吸えない」みたいに言われることもありましたね。新型コロナ感染時にはなく、後遺症として「息苦しさ」と訴えることもあります。

また、実際に気道狭窄になっている例から発熱や上咽頭の炎症から「息苦しさ」として表現することもあり、現状は多彩です。

⑧ だるさ・倦怠感(14.4%)

倦怠感は実際の文献上や海外の報告ではよく言われる症状の1つです。

しかし、当院では倦怠感は「主症状」として訴える割合は14.4%にとどまっています。発熱やのどの痛みが強くて「だるさ」をあまり表現しなかっただけかもしれません。

倦怠感は後からかなり辛く発症される例があり、その場合は非常に長く後遺症になることもあります。

  • ずっと横になって寝ていたい
  • どうしても内容が頭に入っていかない

などもコロナ後遺症としてよく言われるところです。詳しくはだるいのはコロナ?だるさや倦怠感について解説【原因・治し方】も参考にしてください。

⑨ 消化器症状(吐き気・嘔吐・下痢/5.9%)

割合は2024年夏4.8%→2025年初め11.1%→現在5.9%と、流行する株によって変動します。下痢や吐き気で水分がとれないときは脱水に注意が必要です。

特に気持ち悪さがつらいといわれることがあります。詳細についてはコロナの下痢はいつまで続く?食事や整腸剤の改善法やコロナ後遺症との関係についても参照してください。

⑩ 味覚・嗅覚障害(1%未満)

かつては新型コロナの代表的な症状でしたが、最近の株ではほとんどみられなくなりました(1%未満)。ただし、療養が終わったあとに後遺症として現れることがあります。

詳しくは新型コロナ感染症と味覚障害について【治療法・割合・原因】も参照してください。

(参照:CDC「Update on SARS-CoV-2 Variant JN.1 Being Tracked by CDC」

(参照:CDC「Symptoms of COVID-19」

2026年の流行株:ニンバスとセミ型

2026年の流行株:ニンバスとセミ型

2026年6月時点では、強いのどの痛みで知られる「ニンバス(NB.1.8.1株)」が続くなか、「セミ型(BA.3.2株)」の広がりもみられています。世界的にはXFG株も監視されています。ニンバスはWHO(世界保健機関)が2025年5月に「監視下の変異株(VUM)」に位置づけています。

セミ型(BA.3.2)の症状は、これまでのオミクロン系統(JN.1など)とよく似ており、強いのどの痛み・咳・鼻水・発熱・倦怠感が中心で、一部の方に下痢や吐き気もみられます。「カミソリ様ののどの痛み」といわれていることもありますが、症状は多彩です。ニンバス・セミ型ともに、必ずのどの痛みが出てくるわけではないので注意しましょう。現時点で、セミ型が過去の株より重症化(入院・死亡)を増やしているという証拠はありません。

潜伏期間は2〜4日、長くても7日程度です。各株の詳しい特徴は、セミ型(BA.3.2)の記事ニンバス(NB.1.8.1)の記事潜伏期間の記事もあわせてご覧ください。

(参照:東京都 変異株サーベイランス / 国立健康危機管理研究機構(JIHS)新型コロナ情報

新型コロナで緊急性の高い症状(救急受診の目安)

新型コロナで緊急性の高い症状(救急受診の目安)

多くは自宅療養で軽快しますが、次のような「緊急性の高い症状」がみられる場合は、すぐに医療機関に連絡するか、救急車を呼んでください(厚生労働省)。

  • 唇が紫色になっている
  • 息が苦しい・ゼーゼーしている
  • 横になれない、座らないと息ができない
  • 顔色が明らかに悪い
  • 胸の痛みが続く
  • ぼんやりしている、反応が弱い、意識がもうろうとする
  • 水分がとれない、尿が出ない

とくに高齢の方、糖尿病・心臓や肺の持病がある方、妊娠中の方は重症化しやすいため、早めの相談を心がけてください

新型コロナはいつまでうつる?外出を控える期間

新型コロナはいつまでうつる?

厚生労働省によると、新型コロナは発症の2日前から発症後7〜10日間ほど、感染力のあるウイルスを出すとされています。とくに発症から3日間はウイルスの排出量が多く、5日たつと大きく減るため、発症後5日間が人にうつしやすい時期ですね。

外出を控える期間の目安は、発症日を0日目として5日間です。5日目にまだ症状がある場合は、熱が下がり症状が軽くなってから24時間ほど経つまで、外出を控えることがすすめられています。

療養が明けても10日目くらいまでは、マスクの着用や高齢者との接触を避けるなどの配慮をしていただいた方が無難です。

詳しくは潜伏期間の記事もあわせてご覧ください。

(参照:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安等

当院では51%に対して、新型コロナの治療薬を処方しています

新型コロナの治療薬を処方しています

新型コロナが5類に移行してから、新型コロナの治療薬は公費ではなくなり3割負担となりました。

もともと高額な治療薬であり、1万5000円から最大3万円近く払うことになりますが、当院では経済的なことや医学的なことも含めてお話ししたうえで、患者さんに治療薬を希望するか選んでもらっています。

(新型コロナ治療薬の詳細についてはコロナで使われる薬について【一覧・種類・自己負担】を参照してください)

結果、51%の方が新型コロナの治療薬を希望されるという結果になりました。ちょうど半分よりやや処方よりですね。

理由は様々ですが、

  • あまりに症状が辛いから一刻も早く治したい
  • もともと基礎疾患があるので、きちんと治したい
  • 前回、コロナの後遺症で大変なめにあったから処方してほしい
  • 周りへの影響も緩和したいし、症状がよくなるのであれば処方してほしい

などがあります。もともと高額な治療薬なので、どの医療機関でも気軽に処方できる薬ではありません。当院では薬局と連携して確保してもらいながら、患者さんにとってベストな治療法を選択していきますので、心配される方はぜひご来院ください。

新型コロナの症状が疑わしい場合は、どう対応すべき?

新型コロナの症状が疑わしい場合は、どう対応すべき?

では、いざコロナが疑わしい症状だったらどう対応すべきでしょうか?

新型コロナの感染力はインフルエンザと同程度に高く、クラスター(集団感染)のリスクもあります。基本は医療機関の受診をおすすめします。

検査は、症状がはっきり出てから受けるほうが正確です。

  • 受診が望ましい:高熱や多彩な症状がある場合は放置しない。発症3日以内なら抗ウイルス薬を使える可能性があります。
  • 市販薬で様子をみてもよい場合:軽いのどの痛み程度なら1日ほど様子をみても構いません。ただし38度以上の熱があるときに市販薬だけで対応するのは避けてください。
  • 検査は、症状がはっきり出てから受けるほうが正確です。

新型コロナに関するよくある質問(Q&A)

Q: 熱がなくてもコロナのことはありますか?

あります。当院のデータでも約18%は発熱なしで陽性でした。のどの痛みや鼻水だけのこともあります。

Q: 症状は何日くらいで治りますか?

多くは5〜7日で軽快しますが、咳や倦怠感は1週間以上続くことがあります。

Q: 味覚・嗅覚障害は今もありますか?

最近はほとんどみられません(1%未満)。ただし療養後に後遺症として出ることがあります。

Q: 検査はいつ受けるのがよいですか?

症状がはっきり出てからのほうが正確です。発症ごく初期は陰性に出ることがあります。

Q: 家族にうつさないためにできることは?

感染した方はできるだけ個室で過ごし、共有スペースではマスクを着用、こまめな換気と手洗い、タオル・食器の共用を避けることが有効です。とくに発症から5日間はうつしやすいので注意しましょう。

Q: 一度かかっても、また感染しますか?

再感染します。変異によって免疫が回避されやすくなっているため、過去にかかった方やワクチン接種者でも、時間がたつと再びかかることがあります。

この記事を書いた人

一之江駅前ひまわり医院院長の伊藤大介と申します。プロフィールはこちらを参照してください。

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