ピコトーニングの効果と施術間隔について【一之江・シミ・肝斑】

こんにちは。一之江駅前ひまわり医院です。

鏡を見るたびについ目がいく、肌のくすみやシミ、肝斑、そして毛穴の開き。「なんとかならないかな」と悩まれている女性は本当に多いですよね。

そんなお悩みへの解決策として、今もっとも安全性が高く、確実な治療として定着しているのが「ピコトーニング」です。

「名前は聞いたことがある!」という方も多いと思いますが、「具体的にどういう仕組みなの?」「本当に効果はあるの?」と聞かれると、意外と詳しくは知らない……という方がほとんどではないでしょうか。

実は、当院で採用している「755nm(ナノメートル)」という波長を使う「ピコシュア(PicoSure)」は、シミの原因であるメラニンへの反応が抜群によく、その実力は数々の研究データでも証明されています。

今回は、最新の臨床研究レポートをもとに、ピコトーニングの「仕組み」から「本当の効果」「ダウンタイムや施術間隔」、そして「知っておくべきリスク」について、分かりやすく解説していきます。

ピコトーニングとは?

まず、「ピコトーニング」とは一体どのような治療法なのでしょうか。

そもそも、ピコレーザーは「ピコ秒(1兆分の1秒)」という極めて短い時間でレーザーを照射し、熱ではなく『衝撃波』でメラニンを粉々に砕く治療法です。

これまで主流だった「Qスイッチレーザー(ナノ秒レーザー)」は、熱の力(光熱作用)を利用していたため、どうしても周りの肌に熱ダメージを与えてしまい、色素沈着などのリスクがありました。

しかし、ピコ秒レーザーはパルス幅がナノ秒の約100分の1から1000分の1と非常に短いため、熱が発生する前に「光音響作用」という衝撃波でメラニン色素を微細な塵状に粉砕することができます 。

さらに、ピコトーニングはさらに均一なビーム(Flat Optic)を使って、熱によるダメージを最小限に抑えながらメラニン色素を優しく、かつ確実にダメージを与えます

また、当院のピコシュアが採用している「755nm」という波長には、大きな特徴があります。

  • メラニンへの反応が良い: 一般的なトーニングに使われる1064nmのレーザーに比べて、メラニン(シミのもと)への吸収率が約3倍も高いです。
  • 血管へのダメージが少ない: 血液(ヘモグロビン)には反応しにくいため、余計なダメージを与えずにシミだけを狙い撃ちできます。

つまり、フラット照射は「お肌に余計な負担をかけずに、シミの原因だけを効率よく砕く」ことができる、非常に理にかなった治療法といえるのです。

ピコトーニングの肝斑への効果は?

ピコトーニングが最も使われる疾患は、実は「肝斑(Melasma)」です。

「え、肝斑ってレーザーを当てると余計に濃くなるんじゃなかったの?」 そう思われた方は、とてもよく勉強されていますね。確かにおっしゃる通り、従来のレーザー治療では、その「熱」が刺激となって肝斑を悪化させてしまうリスクがありました。

では、なぜピコトーニングなら大丈夫なのか。 それは、メラニンを壊すメカニズムが根本的に違うからです。

これまでのレーザーが「熱の力」でメラニンを焼いていたのに対し、ピコトーニングは「衝撃波」でメラニンを粉々に砕きます。熱が発生しにくいため、デリケートな肝斑に対して、まるで岩をハンマーで砕いて砂にするように、優しく、かつ確実に色素だけを取り除くことができるのです 。

特に当院の755nmという波長は、黒い色(メラニン)に反応する力が非常に強いため、弱いパワーでも十分に効果を発揮できるのが最大の強みですね。

実際に、アジア人の女性を対象とした臨床研究では、その効果が数字で明確に示されています。

  • レーザー単独でも改善あり: 755nmピコ秒レーザーを単独で照射しただけでも、参加者の40%において、肝斑の見た目が50%〜75%も改善したと報告されています 。 肝斑の重症度を示す「MASIスコア」という指標で見ても、統計的にしっかりと数値が下がることが確認されました(p < 0.001) 。
  • 「トラネキサム酸」との併用でさらに効果アップ: そして、ここからが重要なポイントです。この治療の効果をさらに引き上げるのが、飲み薬や塗り薬でおなじみの「トラネキサム酸」です。 研究によると、レーザー単独で治療するよりも、トラネキサム酸を併用したグループの方が、治療開始1ヶ月後や3ヶ月後といった早い段階から、症状の改善度が明らかに高くなりました 。具体的には、患者様の満足度で比較すると、
    • レーザー単独:54.3%トラネキサム酸併用:71.4%
    と、併用することで満足度が約1.3倍に跳ね上がっています

せっかく治療を受けるなら、より早く、確実に綺麗になりたいですよね。 ピコトーニングでメラニンを物理的に砕きながら、トラネキサム酸で内側からメラニンの生成を抑える。

この「攻め」と「守り」のダブルアプローチこそが、肝斑治療の最短ルートといえるでしょう。

(参照:Safety and efficacy of a picosecond 755-nm alexandrite laser combined with topical tranexamic acid in the treatment of melasma
(参照: The role of 755-nm alexandrite picosecond laser in melasma management

ピコトーニングのシミ全体の効果は?

では、実際にフラット照射はシミに対してどのような効果があるのでしょうか?

結論から言うと、老人性色素斑(一般的なシミ)や雀卵斑(そばかす)に対しても、極めて高い効果が確認されています。

① 一度の治療でも効果を実感しやすい

最新の研究によると、フラット照射による単回の治療でも、シミのサイズや面積が有意に減少することが分かっています。

しかし出力は弱いので、基本は後述するように、5回~6回くらいが基本の目安になります。

② アジア人の肌に適している

私たちアジア人の肌にとって、非常に興味深いデータがあります。シミ治療によく使われる「532nm」という波長のピコレーザーと、今回の「755nm」を比較した研究です。 その結果、755nm(ピコシュア)の方が、治療後の「肌の明るさ(輝度)」の改善度が高かったという報告があるのです。

532nmは強力ですが、アジア人の肌には強すぎてかさぶたや色素沈着を起こしやすい場合があります。一方、755nmは深くまで届きつつ、均一にシミを破壊できるため、よりきれいに仕上がりやすいと考えられていますね。

③「薄いシミ」にも反応する

従来のレーザーでは反応しにくかった「薄いシミ」に対しても、755nmの高いメラニン吸光度のおかげで、低いエネルギーでもしっかりと反応させることが可能です。

(参照:Randomized, evaluator-blinded comparative study of a potassium titanyl phosphate (KTP) 532-nm picosecond laser and an alexandrite 755-nm picosecond laser for the treatment of solar lentigines in Asians
(参照:Evaluation of the Efficacy of the 755 nm Picosecond Laser in Eliminating Pigmented Skin Lesions after a Single Treatment Based on Photographic Analysis with Polarised Light

ピコトーニングの適切な施術間隔やダウンタイムは?

「早くきれいになりたいから、毎週でも通いたい!」 鏡を見るたびにそう思ってしまうお気持ち、痛いほどよくわかります。特にピコトーニングは、従来のレーザーに比べて「ダウンタイム(回復期間)」が短いと言われるため、すぐに次の治療ができると思われがちです。

しかし、ここで一つ大切な落とし穴があります。それは、「目に見えるダウンタイム」と「肌内部の回復期間」は違うということです。

多くの臨床研究において、4週間(1ヶ月)間隔での治療がスタンダードとされています。 「赤みはすぐ引いたのに、なぜ1ヶ月も待つの?」と思われるかもしれません。その理由は以下の通りです。

  • 「見た目」は治っても、「肌の内部」では炎症が続いているから: 治療直後の赤み(紅斑)といった目に見えるダウンタイムは、通常24〜48時間以内に消失します。しかし、肌の内部では、粉砕されたメラニンを掃除屋(マクロファージ)が食べて片付けるという、重要なプロセスが続いています。 この「メラニンの排出期間」こそが、いわば「見えないダウンタイム」です。この期間中に次のレーザーを当ててしまうと、お掃除の邪魔をしてしまい、治療効率が落ちてしまうのです。
  • ダウンタイムのない治療こそ「蓄積」に注意 :かさぶたができないピコトーニングですが、間隔を詰めすぎると肌へのダメージが蓄積します。これが許容量を超えると、炎症後色素沈着(PIH)という「戻りジミ」のリスクが高まります。 肌内部のダウンタイムがしっかり明けるのを待つ(4週間空ける)ことが、結果として副作用を防ぐ最短ルートになります。

特にデリケートな肝斑治療の研究では、4週間隔で3〜5回のセッションを行うのが標準的とされています。

肝斑は非常に「気難しい」シミです。早く治そうと焦って間隔を詰めると、肌への刺激(炎症)となり、かえって色が濃くなってしまう可能性があります。

じれったく感じる期間もあるかもしれませんが、「今は肌の中で、見えないダウンタイム(お掃除期間)が終わるのを待っているんだ」と考えて、ゆったりと構えていただくのが美肌への近道です。

ピコトーニングの副反応は?

どんなに優れた治療にも、リスクはゼロではありません。 当院で使用している755nmピコレーザーは、従来のレーザーに比べて安全性が高いとされていますが 、事前に「何が、どのくらいの確率で起こるか」を知っておけば、いざという時も慌てずに済みますよね。

臨床研究で報告されている具体的なデータをご紹介します。

① 治療直後の赤み(紅斑)

ほぼ100%、治療を受けたほとんどの方に発生します

「肌に合わなかったのかな?」と心配される必要はありません。これはレーザーが標的(メラニン)にしっかりと反応した証拠であり、正常な反応です。通常は24〜48時間以内に自然に消失します

② かゆみ(そう痒感)

発生率は約20%です。治療後にむず痒さを感じることがありますが、5人に1人程度の方に見られる反応です。保冷剤で冷やすなどで落ち着くことがほとんどです。

③ 炎症後色素沈着(PIH)

いわゆる「戻りジミ」です。治療するシミの種類や、元々の肌質によって発生率が大きく異なります。

  • 肝斑の場合: 最も注意が必要です。研究によって幅がありますが、アジア人の肌では 14.3% の確率で発生すると報告されています。 「確率が高い」と感じるかもしれませんが、これは照射パワー(フルエンス)に大きく依存します。だからこそ、肝斑治療では 0.4〜0.7 J/cm² という「低出力設定」を厳守することが、このリスクを下げるために極めて重要なのです。
  • 一般的なシミ(老人性色素斑)の場合: こちらはリスクが低く、4.65% 程度と報告されています 。

④ 色素脱失(白斑)

発生率は極めて低いですね。従来の強いレーザー(Qスイッチ)によるトーニングで問題となっていた、肌の一部が白く抜けてしまう(色が抜けて戻らなくなる)現象です。 755nmピコレーザーに関しては、この白斑化のリスクが従来機と比較して有意に低いことがわかっています。

⑤ その他の反応

軽度のむくみが生じることがありますが、数時間から数日で消失します。また、点状出血も高出力で照射した場合に見られることがありますが、数日から1週間程度で吸収されます 。ただし、通常のトーニング(低出力)では出さない設定が基本です。

水ぶくれも高出力のピコレーザーなら可能性がありますが、ピコトーニングくらいの低出力なら水ぶくれの恐れも極めて低いです。

(参照:A Prospective, Split-Face, Randomized Study Comparing a 755-nm Picosecond Laser With and Without Diffractive Lens Array in the Treatment of Melasma in Asians

ピコトーニングの料金は?

ピコトーニングの料金は以下の通りです。

  • 全顔(1回):20,000 円
  • 全顔(3回セット):51,000 円
  • 全顔(5回セット):75,000 円

また、ピコフラクショナルと組み合わせた場合の施術料金は以下の通りです。

  • 全顔(1回):33,000 円
  • 全顔(3回セット):84,000 円
  • 全顔(5回セット):123,000 円

さらに、キャンペーンでお安くなっていることがあります。(詳しくは、当院美容皮膚科のHPを参照してください)

まとめると、ピコトーニングは「攻め」と「守り」のバランスが良い施術方法といます。

  • 高い効果: 755nmの波長はメラニンによく反応し、一度の治療でもシミの改善が期待できる 。
  • アジア人向け: 日本人の肌質において、きれいに治りやすく、満足度が高い 。
  • 高い安全性: 均一なエネルギーで照射するため、色素沈着のリスクが比較的低い 。

「シミをきれいにしたいけれど、副作用が怖い」「以前のレーザーではあまり効果を感じられなかった」という方は、ぜひ一度、当院のピコシュアによるピコトーニングを検討してみてください。

丁寧にカウンセリングをしながら、みなさまにあった施術をご提供してまいります。当院では3階の「美容皮膚科」で行っていますので、3階にお越しください。

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【この記事を書いた人】 
一之江駅前ひまわり医院院長の伊藤大介と申します。プロフィールはこちらを参照してください。

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