花粉による肌あれ「花粉皮膚炎」について解説【症状・対策・予防】

  • 毎年同じ季節に顔がかゆくなる
  • ブツブツが目の周りにできやすく赤くなる
  • 鼻水もないのに、急に露出している部分がかゆくなってきた

こうした症状の方は「花粉皮膚炎」かもしれません。一之江駅前ひまわり医院では、花粉皮膚炎に対するケアも花粉症の治療と共に行っております。

花粉皮膚炎とは?

花粉皮膚炎とは文字通り「花粉が皮膚に接触することによる起こる皮膚炎」です。

花粉が原因となるアレルギー症状と言えばくしゃみ・鼻水・目のかゆみなどが一般的ですよね。しかし、花粉が皮膚に接触することによって皮膚トラブルが起こることがあることが1940年代から報告されており、「花粉皮膚炎」と呼ばれています。

花粉皮膚炎の症状は?

花粉皮膚炎は、花粉に触れやすい場所に起きます。例えば顔(特に目のまわり)や首などに赤みが出てきて、しばしばかゆみを伴います。目の中に入ると同様に炎症を起こすので、目のかゆみを訴えるかたもいます。

しかし気を付けなければならないのは、花粉症のような鼻水や眼のかゆみなどがなくても、「花粉皮膚炎」として発症する可能性があることです。理由として「花粉皮膚炎は花粉症と一部異なる発症機序で起こっているため」とも考えられています。(詳細はこちら

日本では、四季折々でさまざまな花粉が飛びます。春はスギやヒノキ。夏はイネ科。秋のブタクサ花粉など、季節により異なるタイプの花粉が飛んでいますが、やはりスギ花粉の飛散量は多く、皮膚への影響は出やすいと考えられます。

  • 毎年、同じような時期に露出している部分(ほほや目など)中心にかゆくなる
  • 花粉の飛散が多いといわれている年に症状が多くなる

などの方は、特に花粉皮膚炎を疑って対処することになります。

花粉皮膚炎にかかりやすい方は?

花粉皮膚炎にかかりやすい方は、例えば以下の通りです。

  • 肌が乾燥しやすい方
  • 外など花粉量が多い場所で勤務されている方
  • もともとアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある方
  • 花粉症など、もともとアレルギー素因がある方

特に、アトピー性皮膚炎や敏感肌の方は、炎症が強く、かゆみが増してしまう可能性があるので特に注意が必要ですね。

また、もともと花粉にアレルギーを持っている方も花粉皮膚炎に悩まされる可能性があります。繰り返し悩まれている方は、血液検査で自分がどのアレルギー体質を持っているかを知っておくとよいかもしれません。

血液アレルギー検査については、血液アレルギー検査(VIEW-39・RAST)について 【費用・項目・保険適応】も参照してください。

花粉皮膚炎の治療は?

花粉皮膚炎の作用機序は完全には分かっていませんが、基本的には「花粉の接触による炎症」が原因になるので、「炎症を抑える薬」が中心になります。

① 炎症を抑える塗り薬

花粉の付着による、いわゆる「かぶれ」に近い状況ならば、ステロイドの外用薬やタクロリムス軟膏などの炎症を抑える塗り薬が効果的です。

早めの治療で4~5日くらいで収まるでしょう。ただし、部位によって適切な薬の種類を選ぶ必要があるので、自己判断で家に余った薬などを使用せず、医師に確認してから使うようにしましょう。

当院では、肌の状態を確認しながら、その時の肌にあった薬を処方しています。処方に関するご希望などありましたら、ぜひ医師にお伝えください。

② アレルギーを抑える飲み薬

鼻水や目のかゆみでこすってしまうことをきっかけに悪化してしまう場合、アレルギーを抑える飲み薬も補助的ですが効果的です。ただし、皮膚の炎症そのものを抑えるわけではないことに注意しましょう。

他にも鼻水や目のかゆみを抑える薬を併用することもあります。花粉症にお悩みの方は花粉症の原因や治療・対策についても解説も参照してください。

花粉皮膚炎の予防法は?

花粉皮膚炎の予防方法も様々ありますが、代表的なものを紹介していきます。(参照:Mayo Clinic[ Contact Dermatitis]

① 花粉を家に持ち込ませない

花粉が気になる時期や繰り返しやすい時期になったら、花粉をやさしく除去するように意識づけましょう。例えば次の通りです。

  • 玄関先で、衣類や髪についた花粉を払いおとし、中に持ち込ませないようにしましょう。空気清浄機も入口付近におくと、家に持ち込ませにくくなります。
  • 家に帰ったら、肌に付いた花粉をやさしく洗い流すようにしましょう。特に顔は花粉が付きやすく荒れやすい原因に。石けんを十分に泡立てて、肌にストレスを与えないように気をつけて。
  • 洗濯ものを外に干さない: 特に花粉が多い日は部屋干しにするとよいですね。

② 保湿剤を使って肌を保護する

肌の角質層の乱れによって、花粉皮膚炎は起こりやすくなります。定期的に保湿ローションを使用することで、角質層が保たれ、花粉皮膚炎をおこしにくくなります。

③ 外出時の服装に気をつける

特に花粉皮膚炎になりやすい箇所としては「目のまわり」があげられます。

外出時にゴーグルなどをするとベストですが、見栄えが気になる方は、帽子やメガネを活用して、自分にあったスタイルが見つけるとよいですね。

日本医科大学の実験では、通常のメガネでも目に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネでは65%減少するとしています。

④ 早めに炎症をおさえる

花粉皮膚炎は、なりはじめのケアが大切。ゴシゴシこすらないようにして、早めに炎症を抑えるようにしましょう。

早めに皮膚科に受診し、自分にあった薬を使った方がよいですね。塗り薬や疾患について十分知識があれば、同じ状態の時に再度使用してもよいですが、

  • 使用期限が決められている点
  • 一見同じ皮膚炎に見えても、違う皮膚炎の場合がある点

などに注意が必要です。

⑤ 花粉症も一緒に治療する

花粉症が併発されている方は、例えば鼻水をかみすぎて皮膚炎になっている方もいらっしゃいます。その場合は、鼻水自体を抑えたほうが良いケースもありますので、医師に相談するようにしましょう。

また、花粉シーズンだけ保湿成分入りのティッシュに切り替えるのも鼻周りの荒れ防止に役立ちます。

花粉皮膚炎のまとめ

いかがでしたか?花粉皮膚炎の症状や治療法・予防法についてまとめました。

「私は花粉症でないから、花粉のせいではないだろう」と思いこまず、まずは皮膚科に相談してみてください。当院でも花粉皮膚炎について、個人個人に合った対策を一緒に相談しながら、ケアしております。

ぜひ気軽になんでも相談してください。

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【この記事を書いた人】 
一之江駅前ひまわり医院院長の伊藤大介と申します。プロフィールはこちらを参照してください。

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