新型コロナウイルス「オミクロン株」の特徴について【感染力・症状・重症化】

新型コロナウイルスは2019年に発生して以来、さまざまな変異株が生まれました。その中でデルタ株に続き、オミクロン株が世界中で流行しています。日本にも市中感染が起こっているオミクロン株の特徴について、感染力や症状・重症化を中心に解説していきます。

現在のオミクロン株をふまえたマスク着用については【新型コロナ】感染対策でのマスクの効果とデメリットについて解説を参考にしてください。

また子どもは性質が大きく異なるので、【オミクロン株】子供の新型コロナ感染症の特徴について【症状・後遺症・ワクチン】を参照していただけますと幸いです。

オミクロン株とは?

オミクロン株とは、2021年11月24日に南アフリカから報告された新型コロナウイルス変異株の1種です。WHO(世界保健機関)はこのB.1.1.529系統の変異株を11月26日に「懸念される変異株 (Variant of Concern; VOC)」と位置づけ、ギリシャ文字順に「オミクロン」と名付けました。

VOCとは、伝播性の上昇、病毒性の上昇、公衆衛生対応・診断・治療・ワクチンの効果の悪化、のいずれかが明らかになった、公衆衛生上問題となる変異株のこと。2022年2月現在で、VOCはアルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、オミクロンの5つになりました。(詳細はこちら

では、実際オミクロン株で問題になることは何でしょうか。

オミクロン株の感染力(伝播性)は?

2022年5月16日までのイギリスにおける新型コロナウイルスの累積感染者数の推移

オミクロン株は他の株よりも感染(伝播)しやすいのが特徴です。そもそもウイルスの伝播しやすさには、

  1. ウイルス自体の細胞に侵入する能力 (infectivity)
  2. 感染者側のうつしやすさ(contagiousness)
  3. 未感染者側の罹りやすさ(susceptibility)
  4. ウイルスに対する環境ストレス(温度、湿度、換気など)

が関係します。(詳細はこちら)そのうち「ウイルスが侵入する能力」に関しては、オミクロン株のウイルス表面のスパイク蛋白は細胞表面のACE2への親和性が高く、細胞へ侵入しやすいと考えられています。また実際にオミクロン株がデルタ株より速く感染拡大しており、新規感染の中でオミクロンが優位を占める国も多くなっています。(WHOの見解はこちら

接触者への感染を追跡した研究でオミクロン株はデルタ株に比べ伝播性が高いことが示唆されています。例えば、英国で家族内感染を追跡した研究では、接触者に伝播する確率がデルタ感染者からは約10%であったのに対し、オミクロン株患者からは18%でした。(詳細はこちら

注: 感染力が高いからといって「マスクが無意味」というわけではありません。マスクの意義については【新型コロナ】感染対策でのマスクの効果とデメリットについて解説を参照してください。)

オミクロン株による症状の特徴は?

沖縄県の50人陽性者による解析から転載)
(国立感染症研究所より発表された139名の主な症状の内訳(1月当初はオミクロン株と判明した際、入院加療が行われており、途中入院基準が変わりました)

オミクロンに感染した人の中には、無症状で済む人から、肺炎を起こして死亡する人までさまざまです。しかし複数の研究で、通常の新型コロナの感染症と以下の点が異なることがわかってます。

  • 発熱・咳・だるさ・のどの痛みなどの風邪症状が中心である点
  • 通常株より潜伏期間が短い: アメリカの報告例によると潜伏期間の中央値は3日としています。通常の新型コロナが5日ほどと考えられているので、2日ほど早いということになります。
  • 若年での発症・入院数が増加: 日本でも2022年1月から成人だけでなく17歳以下の若年者や小児での発症例も急増してきています。(後述します)
  • 重症化するまでの期間が短い: 広島県からの報告によると、陽性判明から2〜3日後に中等症II(酸素投与が必要なレベル)になるのが最も多く、従来の新型コロナ感染症の特徴である「7日前後から重症化」を大幅に短縮しています。

また味覚嗅覚障害が通常株・デルタ株に比べて少ないのも特徴の1つです。(詳細はこちら

さらに感染性ウイルス排出期間(体内のウイルス量が検査基準値以下になるまでの期間)も他の株よりも短いのも特徴の1つ。

国立感染症研究所の報告では、ワクチンの接種の有無にかかわらず発症もしくは診断日より10日たっていれば無症状者および軽症者においては発症または診断10日以降に感染性ウイルスを排出している可能性は低いと考えられています。

一方、海外の研究ですが、デルタ株や武漢株の感染性ウイルス排出期間は18日13日と報告されているので、より自宅待機期間解除後の排菌の可能性は低くなったといえるでしょう。

自宅解除後のPCR検査含めて、新型コロナウイルスの一般的な対処については新型コロナウイルス感染症について【症状・臨床経過・濃厚接触】も参考にしてみてください。

※ なお、新型コロナの診療に際して『若年者の場合、検査を行わずに診断する』提言案が出されています。(いわゆるみなし陽性)しかし、当院では原則「検査を行わずに新型コロナと診断する」ことはいたしません。(他の感染症と同様です)そのため新型コロナ感染症が疑わしい方は、発熱外来の受診をお願いします

オミクロン株の重症化リスクは?

5月発表の沖縄県の資料に基づく)
(大阪府における第5波と第6波との比較)

オミクロンに感染した場合、他の変異株に感染した場合より重症化が軽い傾向にあります。

英国の報告では、一晩以上入院するリスクは40〜45%低いとしています。デンマークの報告でも、他の株が1.6%入院であったのに対し、オミクロン株感染者の0.6%が入院率としています。また大阪でも第5波と比較しても、重症化率は1.0%から0.13%と低下していますね。

こうした背景として香港大学の研究結果では「オミクロンは気管支内で、デルタや通常株と比べて速く増殖するのと対照的に、肺内での増殖速度は相対的に非常に遅い」可能性を示唆しています。実際に肺炎が起きにくいのであれば、こうした理由からかもしれません。

それでも、沖縄県の発表では特に70歳以上では130人に1人、50歳〜69歳でも3000人に1人死亡されているので、あまり軽くも見れない数字だと感じます。

3月15日の大阪の死亡例の解析。コロナによる直接死がオレンジ、青がコロナ以外の死亡)

一方、4月11日の大阪の同データによると、死亡率は0.28%と重症化された方よりも上回っています。第5波(0.4%)と比較してもそこまで低下していません。こうした死亡例を解析した結果、大阪府では

  • 第6波での死亡例は、第5波と比べて基礎疾患を有する方が多いこと
  • 第6波での死亡例は、診断日の死亡が最も多く、基礎疾患での有無にかかわらず発症から3日以内の死亡が多いこと
  • 第6波では「直接死因がコロナ以外の原因」であるものが多いこと(特に発症3日以内の死亡例)

などを理由としてあげています。(「直接死因がコロナ以外」であっても、間接的にコロナ感染が死亡の引き金になることは十分考えられるので、誤解のないようお願いします)

オミクロン株感染で重症化しやすい方は?

オミクロン株流行期での入院例を対象とした解析によると「重症化しやすい方として以下の方が言われています。

  • 高齢の方: 3.3倍
  • 心疾患の方:40.2倍
  • 脳血管障害の方: 2.35倍
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方: 4.23倍
  • 肝疾患の方: 2.65倍
  • 医師の判断した肥満の方: 2.36倍
  • 腎障害または透析の方: 3.08倍
  • 長期療養型施設入所の方: 2.89倍

逆にワクチン接種をされている方は中等症以上になるリスクが0.49倍に減っていますね。また同報告では、「長期療養施設の入所もリスク因子だったが、『ADL(活動レベルのこと)低下』がより重症な因子であるとしています。

いずれにせよ重症化については以下の理由からも慎重に解釈する必要があり、安易に「オミクロン株は重症化しないから感染しても問題ない」と考えるのは危険です。

  • 年齢や基礎疾患によっては、依然として重症化しやすいこと
  • 肺炎や呼吸器関連所見が軽度でも、合併症の併発や基礎疾患の増悪を来たす可能性があること。
  • 軽症でも、後遺症や長期的なオミクロン株による影響はまだ検証されていないこと

なお新型コロナ「後遺症」については新型コロナ感染症の後遺症について【割合・咳・脱毛】でも解説していいますので、あわせて参考にしてください。

新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関して

実は、新型コロナの自宅死亡例が問題になっています。4月27日のアドバイザリーボード資料によると、2022年1月から3月31日の間に自宅で死亡された方は555名に上ります。十分な医療を受けられず死亡される方もいらっしゃることは、非常につらいことです。その内訳は次の通りです。

  • 死亡時の年齢80代以上55%、70代24%、60代10%、50代5%、40代4%、30代1%、20代1%
  • 基礎疾患の有無あり64%、なし25%、不明11%
  • ワクチン接種歴:2回39%、未接種16%、3回5%、不明38%(ただし高齢者での接種率の高さから考えて慎重に解釈する必要あり)
  • 家族状況家族と同居46%、単身14%、不明40%
  • 死亡直前の診断時の症状の程度軽症・無症状43.4%、中等症7.0%、重症2.2%
  • 生前の陽性が判明して自宅療養中に死亡:65.8%、死亡時に陽性判明:34.2%
  • 発生届の届日が死亡日よりも前:36.2%、死亡日と同日:39.2%、死亡日より後:24.0%
  • 自宅療養の希望あり:20.4%、希望なし:11.5%、不明:68.1%

もちろん「たまたま新型コロナが陽性だった」という例もあるかもしれませんが、基礎疾患の悪化が新型コロナと関与している場合も十分考えられます。

特にお年寄りの方や基礎疾患のある方は、たとえ軽症だったとしても「自宅で様子をみておこう」と判断せずに、早めに医療機関に受診した方がよいでしょう。

オミクロン株を含む新型コロナ感染症と季節性インフルエンザの違いは?

感染症アドバイザリーボード資料から著者まとめ)

オミクロン株が重症化が少ないことを受けて、しばしば季節性インフルエンザと比較されて議論されます。実際、季節性インフルエンザと何が違うのか、厚生労働省では様々な角度から検討されています。検討されている主な違いは以下の通りです。

  • 抗原性・病原性の変化: インフルエンザは流行した株から現れるのに対して、新型コロナ感染症では性質が大きく異なる変異株が現れます。
  • 自然免疫・ワクチンに関する予防効果: インフルエンザは多くの方が一定の免疫を持ってますが、新型コロナでは変異により予防効果が落ちる可能性があります。(オミクロン株でも落ちましたね)
  • 流行経路: インフルエンザでは保育園や小学校が起点になりますが、新型コロナでは若年層からの広がるケースがみられます(オミクロンに関しては、後述するように小児からの家庭内感染もしばしば認めます)
  • 肺炎:インフルエンザでは1.1~2.5%程度ですが、新型コロナでは、肺炎の発症率が少ないオミクロン株でも5.6%に認めています。また新型コロナでは感染拡大に伴い早期治療が困難なケースも認めます。
  • 脳症:インフルエンザでは異常行動や急性脳症は認めますが、新型コロナでは稀です。ただし、後遺症で集中力の低下が認められた離、小児でMIS-C(小児COVID19関連多系統炎症性症候群)が認めることがあります
  • 後遺症:インフルエンザでは、稀に重症の方が長引くことがありますが、新型コロナではしばしば生じます。詳しくは新型コロナ感染症の後遺症について【割合・咳・脱毛・倦怠感】を参照してください。
  • 致死率:5類感染症であるインフルエンザとの比較なので、扱い方に異なる点に留意が必要ですが、ワクチン接種率も高く、重症化が低いといわれたオミクロン株流行期で、有症状に絞らなくても致死率は0.13% であり、インフルエンザ0.01-0.09%よりも上回っています。

総合して考えると、今後ワクチン接種が進み自然免疫も伴って徐々に低下すると予測されていますが現時点で「インフルエンザ並み」ということは難しそうです。

子供に対するオミクロン株感染の特徴は?

小児科学会発表による「国内発症COVID19発症の臨床症状・重症度の変化」中間報告第3報より著者作成(5129例))

子供の感染拡大が増え、今や子供のコロナ感染は珍しいものではなくなりました。子供のオミクロン株感染は何の特徴があるのでしょうか。代表的な小児感染例の特徴は以下の4つです。

  • 子供も感染しやすくなっている: 2022年1月に入ってからそれぞれ26.1%・26.8%と急増しています。(詳細はこちら
  • 症状は年齢によって一部異なる: 小児科学会によると、4歳以下の症状は「発熱」「鼻水」「咳」が中心であるのに対して、5~12歳では「発熱」「のどの痛み」「咳」が中心でした。
  • 子供は入院率は低下するものの、酸素投与率はデルタ株と同等:国内発症例の解析ではデルタ株と比較して入院率は低い(28.6% vs 53.4%)ものの、ICU入院率(0.4% vs 0.6%)や酸素使用率(2.4% vs 2.0%)はデルタ株と同等でした。
  • 新型コロナの治療薬が一部使えない: 「ラゲブリオ®」に代表される軽症者用の治療薬は小児には使用できません。

また、近年原因不明の「小児の急性重症肝炎」が発生していますが、「オミクロン株感染と関連があるのではないか」という報告がなされています。(詳細はこちら)その意味でも、小児であってもある程度の感染対策はやはり必要でしょう。

小児コロナ感染症のより詳細なデータは、【オミクロン株】子供の新型コロナ感染症の特徴について【症状・後遺症・ワクチン】にまとめましたので、あわせて参照してみてください。

オミクロン株への抗原キットやPCRでの診断精度の違いは?

オミクロン株はこれまでの新型コロナウイルス検査で陽性となるのでしょうか?

結論から言うと「 オミクロン株は現在国内で使用されているSARS-CoV-2 PCR診断キットで検出可能」です。最近ではオミクロンに特徴的な変異の有無をチェックできるPCRキットもできており、配列解析前にオミクロンらしいかどうかを知ることができるようになっています。(詳細はこちら

また抗原定性検査キットについても、WHOが「診断精度は、オミクロン株による影響を受けない」可能性を示唆しています。(詳細はこちら)新型コロナウイルス抗原検査の具体的な精度に関しては新型コロナウイルス抗原検査の精度は?費用や判定時間も解説を参照してください。

オミクロン株に対するワクチンの効果は?

3月31日までの大阪におけるワクチン接種者別の感染者数の推移

オミクロン株についてのワクチンの効果については、以下のことがわかっています。

  • 海外のデータでは2回接種から4~5か月たつと発症予防効果は10%に低下してしまうものの、入院予防効果は54%と長期間保たれる。
  • ただし、日本の既感染者割合はワクチン未接種者は10.0%に対して、ワクチン接種者は4.0%と低下しており、感染予防にも一定の効果はあると考えられる(2022年4月現在、詳細はこちら
  • さらに3回目接種をおこなうと、発症予防効果はアメリカのデータで4か月目に66%と比較的高い水準で保たれる(5か月以上は症例が少ないため、今後の評価が待たれる)。入院予防効果も4か月目78%に上昇する。

といえます。ただし、大阪のデータでのワクチン接種別の陽性者数の推移(上図)をみると、未接種と比較して、2回目接種で約3分の1、3回目接種で約10分の1に低下していますね。

このことから「ワクチン接種・ブースター接種で、重症化や発症率はある程度予防できる」といえそうです。

各ワクチンの違いを含めて、さらに詳細なデータはブースター接種とは?新型コロナ3回目ワクチンの効果や副反応・接種間隔についてでも解説していますので、あわせて参考にしてください。

オミクロン株への再感染の可能性は?

では新型コロナウイルスに感染したことがある方は、オミクロン株に再感染する可能性はあるのでしょうか。

答えは「オミクロン株は他の株よりも再感染する可能性が高くなる」です。

英国インペリアルカレッジロンドンの研究では、新型コロナウイルス感染歴のある人にとって、デルタ株での再感染よりもオミクロンでの再感染のほうが5.4倍起こりやすい(ワクチン未接種の場合6.36倍、ワクチン接種後では5.02倍)ことが示唆されています。

これもオミクロンが他の株の感染で作られた抗体から逃れるようなウイルスであることが原因として考えられます。

オミクロン株の治療薬の有効性は?

新型コロナウイルスの治療薬として様々な治療薬が開発されています。2022年1月までに承認された薬を役割に応じて分けると以下の3種類です。

  • ウイルスの侵入を防ぐ薬(中和抗体薬):カシリビマブ/イムデビマブ(ロナプリーブ®)、ソトロビマブ(ゼビュディ®)
  • ウイルスの増殖を抑える薬: モルヌピラビル(ラゲブリオ®)、レムデシビル(ベクルリー®)、ニルマトレビル/リトナビル(パキロピッド®)
  • 過剰な免疫反応や炎症を抑える薬: デキサメサゾン、バリシチニブ

このうちウイルスの増殖を抑えるラゲブリオ®、ベクルリー®、パキロピッド®や、過剰な免疫反応や炎症を抑えるデキサメサゾン、バリシチニブはオミクロン感染に対する治療にも効果が期待できます

しかしウイルス表面に結合し、ウイルスの侵入を阻止する抗体医薬は、その標的部位に変異があると結合しにくくなってしまいます。カシリビマブ/イムデビマブ(ロナプリーブ®)はオミクロンを中和(結合)しにくく、効果が落ちるため治療には推奨されていません

一方、ソトロビマブ(ゼビュディ®)はオミクロン株に対する活性は他の株より低いながら保っており(詳細はこちら)、NIHのCOVID-19治療ガイドラインにもオミクロン株にも対応可能な治療薬として掲載されています。ただし、昨今後述する変異株の種類が多く、それぞれの治療薬の有効性を再評価する必要があり、イギリスではそれぞれの変異と治療薬の有効性を報告しています。(詳細はこちら)

変異株含めた新型コロナ感染症治療薬の詳細は新型コロナ感染症「軽症」の方の治療薬について【適応・効果・副反応】にも記載しましたので、そちらも参照してください。

オミクロンBA.2株(ステルスオミクロン)の特徴は?

2022年1月からイギリスやデンマークなど複数の国で置き換わっているのがオミクロン変異株といわれている「BA.2」と呼ばれているものです。

詳細な遺伝子検査をしないとオミクロン株と分類できないことから「ステルスオミクロン」と呼称され、WHOでも「BA.2はBA.1は独立され(比較的優先的に)調査されるべき」としています。

ステルスオミクロンの特徴は、こちらにまとめましたので、あわせて参照してください。

ステルスオミクロンとは?新型コロナBA.2株の特徴について【症状・違い・感染力】

デルタクロンを含む他のオミクロン変異株について

実はオミクロン株(BA.1株)・ステルスオミクロン(BA.2株)以外にもオミクロン株やデルタ株との組み換え体ができていることが分かっています。「デルタクロン」といって、「デルタ株とオミクロン株の組み換え体」があることが示唆されていました。

実際に英国のレポートアメリカCDCのデータなどよると、代表的なものに下記の6種類あることが言われています。

① XD株

XD株はデルタ株とオミクロン株の組み換え体の1つです。XDはオミクロンS遺伝子がデルタ遺伝子に組み込まれたものです。いくつかのヨーロッパ諸国で確認されています。

② XE株

XE株はオミクロン株(BA.1株)とステルスオミクロン株(BA.2株)の組み換え体です。S遺伝子を含む大部分の遺伝子はBA.2株で構成されています。まだイギリスでも0.7%しか伝搬されていません。(詳細はこちら)しかし3月30日のイギリスのデータではXE株はBA.2株より12.6%高い成長性をもつと考えられています。また、直近3週間ではXE成長率は20.9%に達していますが、まだ重症化率などを含めて未知数です。日本では3月26日にアメリカから帰国した女性から初感染が確認されました。

③ BA.4株

2022年1月10日に南アフリカで発生して以来、欧米諸国を中心に確認されている変異株です。遺伝子的にBA.2に近い変異株と考えられています。BA.4株の成長率はBA.2株の1.24倍と考えられており、ステルスオミクロンBA.2株よりも感染力が高いことが示唆されています。重症化率の変化は不明です。詳細はこちら)

④ BA.5株

こちらも南アフリカを中心に検出されている変異株の1つです。BA.2に近い変異株と考えられています。1月3日~4月25日までで、南アフリカ134例の他、ポルトガル57例・ドイツ52例・イギリス17例など、欧米中心に報告されています。BA.5株も実行再生産数がBA.1株の1.40倍とBA.2株よりも高いのが特徴の1つ。重症化率はまだ未知数です。(詳細はこちら)

またBA.4株・BA.5株については南アフリカからの査読前論文では「(特にワクチン接種を受けていない場合)従来のオミクロン株(BA.1株)に感染していてもBA.4/BA.5株に再感染しやすい」ことが示唆されました。そのため、BA.4株やBA.5株により新しい「波」が引き起こされる可能性が報告されています。

(BA.2株からBA.4株・BA.5株への置き換わるスピード)

実際、各国でBA.2株からBA.4株やBA.5株への置き換わりが進んでおり、置き換わるスピードは上図の通りです。

⑤ BA.2.12.1株

今、アメリカで3月から徐々に割合を増やし、4月30日時点で全体の36.5%を占めているのが、「BA2.12.1株」と呼ばれる変異株です。ニューヨーク保険局によると、BA2.12.1株はBA.2株の23-27%感染率が高いとされます。4月末のWHOの発表では「BA.2株と比較して、臨床的な特徴や重症度の違いを示唆する証拠はない」としていますが、BA4株・BA5株同様、査読前論文では「従来のオミクロン株で感染したことで得られる免疫から回避する可能性」が示唆されています。(つまり再感染しやすいということですね)(詳細はこちら)今後さらなる解析がなされていくことでしょう。

特に注意されている5種類を上げましたが、実際は非常に多くの変異株が確認されており、いずれもBA.2株よりも「高い成長スピードをもつ」ことが確認されています。

このように次々とオミクロン変異株が報告されていますが、幸い日本ではまだ主要株になっていません。変異株についての情報も適宜アップデートしていきます。

オミクロン株についてのまとめ

オミクロン株は日本を含め世界で急増しています。しかし、オミクロンはこれまで通りの検査で見つけることができ、従来の薬で効くものも複数あるため、症状が出たときに早めにクリニックに受診し検査することが大切です

また3回目のワクチンを打つことで、デルタ株等に対してほどの効果はないかもしれませんが有症状のオミクロン感染を防ぐ一定の効果はあります。

重症化が少ないから『ただの風邪』と侮らず、感染予防対策・重症化予防対策に努めましょう。

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【この記事を書いた人】 
この記事は、当院院長の伊藤大介と感染症専門医と共同で作成しました。プロフィールはこちらを参照してください。

© 宗仁会 ひまわり医院

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コメント

    • 松本敏樹
    • 2022年 1月 07日

    分かりやすい素晴らしい解説を有り難うございます。

    文章の結びのところですが、下記のようになっております。よろしくお願いいたします。

    「・・・感染対策をしていくことが自分や周囲の人を守り、感染拡大に努めましょう。」

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 08日

      指摘いただきありがとうございます。結びの文面を修正いたしました。

    • 匿名希望
    • 2022年 1月 08日

    全て読ませて頂きました。とても分かりやすく参考になりました。今後の生活の参考にさせていただきます。

    最初のコメントの方と重なってしまいますが、締めの部分は「感染拡大に努めましょう」ではなく
    「感染拡大の防止に努めましょう」や「感染対策に努めましょう」が適しているかと思います。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 09日

      初歩的なミスをいたしました。修正いたしました。ご指摘ありがとうございます。

    • 2022年 1月 09日

    ワクチン接種したら重症化しないんじゃないですか?ならばワクチン効果に過大に期待しないようにしましょうぐらい付け足してもいいんじゃないですか?変異株がでるたびにワクチン接種していたらきりがないですよね。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 09日

      コメントありがとうございます。
      3回目ワクチン接種と重症化に関しては、オミクロン株自体が新しい株で日が浅く、現時点で確定的なことはいえません。
      しかし、中和抗体の上昇量と上記のワクチンによる感染予防効果・これまでの論文などから重症化にも効果が期待できます。
      ワクチンは他の薬と同様、人間がウイルスに対抗するために生み出した「武器」の1つです。おそらくワクチンも時代と共に改良されていくと予想されます。
      それまでは、今ある手持ちの「武器」で対抗することになりますね。

        • 2022年 1月 10日

        返信ありがとうございます。3回目の話しではなく今までのワクチン接種についてなんですが‥ファイザーの95%発症予防効果も失いつつあるなか、そもそもコロナウイルスがRNA型一本鎖ウイルスである以上、変異しやすいことはわかっています。世界初のmRNAワクチンでしたが、素直に敗北を認め、別の対策、感染症対策に努めるべきと個人的には感じております。多数の副反応報告があげられる中、ワクチン依存思考は危険だという印象をもちました。

          • Daisuke Ito
          • 2022年 1月 10日

          そうですね。
          もちろん私も「ワクチンだけ打てばよい」とは思っていません。
          前述の通り、あくまでワクチンはコロナに対する「武器」の1つです。
          ワクチンの副反応のこともあり、打たない方の気持ちもよくわかります。
          「コロナをなるべく体内に入れない(体外での)環境作り」「コロナが速やかに鎮静化される(体内での)環境作り」「コロナがいち早く検出され、治療される仕組み」
          のうち、ワクチンは「コロナが速やかに鎮静化される(体内での)環境作り」として機能しています。
          もちろんワクチンも大切で、その有用性は広く認められています。しかし、コロナに対する他の施策も同じくらい大切だと思います。

            • 2022年 1月 10日

            ありがとうございます。全くおっしゃる通りだと思います。しかしながらワクチン依存思考は至るところで見受けられます。広島県ではオミクロン株はワクチン接種、未接種で退院の時期が違うそうです。接種していれば症状がなくなってから10間で退院できます。未接種の場合はそれプラスPCR検査陰性が2回でないといけないそうです。PCR検査は遺伝子をみるものだからウイルスの同定を判断するにはとてもよいものですが、感染力に関しては判断できません。感染が終わり、わずかに残っている遺伝子を同定されて退院できないのはおかしいです。また何よりワクチン接種者と退院条件が違うのが問題です。ウイルスがあって感染させてはいけないからという理由ならどちらも検査必須のはずです。おかしな医療行為を是正するためにもまたこのような発信をし、私達に信頼できる医療の提供をお願いします。

            • Daisuke Ito
            • 2022年 1月 10日

            ありがとうございます。
            https://www.soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/covid19/
            にも記載しておりますが、自宅療養期間終了後の陰性確認目的のPCR検査はおススメしておりません。
            とはいえ、私自身も100%正しいことをしているかはわかりませんが、
            なるべく新しい情報を発信しながら、みなさんに「正しい」医療を提供するよう最善をつくす所存です。

        • 諸外国では6っか月毎にワクチンを打つと決まり、皆普通に生活しています。日本だけです。後れを取って、羊の群れみたく判断力がないのは。。。
        • 2022年 1月 17日

        外国では6月毎にワクチンを打つと決まり、皆普通に生活しています。日本だけです。後れを取って、羊の群れみたく判断力がないのは。。。

          • Daisuke Ito
          • 2022年 1月 18日

          コメントありがとうございます。

          文化的背景も人種も異なるので、どの国が一番「正しい」と言えるかは正直わかりません。
          ただし、これまでを振り返ると日本は欧米諸国よりも低い感染者数で推移できていることは、
          「日本全体の努力の証」として評価されるべきだと思います。(かと言って気を抜いてはいけないですが)

    • 小澤哲二
    • 2022年 1月 17日

    予防してませんがかかりません。
    世の中には色々病院がありますが何でそれだけ限定して騒ぐんだろう?
    副作用が怖いのも分かるなら止める選択はなぜないのか不思議。
    元々自然な生き方の中に何にも問題がないのを目指して、人工的な生き方を自然にしていく事の方が重要だと自分は思ってます。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 18日

      コメントありがとうございます。

      >何でそれだけ限定して騒ぐんだろう?
      個人的な意見ですが、一言でいうと新型コロナウイルスが「未知であること」と「影響力が大きい」からではないでしょうか。
      新型コロナは従来の風邪よりも重症化が高く、後遺症も残りやすく、拡散しやすい点から、振り返ってみても「騒ぐべき」感染症だと思います。
      また、確かに他のウイルスも変異はしますが、変異の中で特に影響力の強いものは、世界中に影響力を与えています。
      インフルエンザでいえば、豚インフルエンザや鳥インフルエンザが毎年(より短期間に)現れているようなもの。
      それぞれが強い影響力を持ちながら「未知」であるため、一刻も早い解析とみなさんへの周知・「未知」に対する迅速な対応が求められるのではないかと感じます。

      >副作用が怖いのも分かるなら止める選択はなぜないのか不思議。
      おそらくワクチンの話だと思います。一医師として、私自身はワクチンを「強要」したことはありません。
      どの治療も同じですが、治療による「効果」と「副反応」のバランスを見て考えます。
      しかし、どちらがより「重い」かは個々人によって異なりますので、不安な方は個々人で相談させていただき、一緒に悩んでいます。

  1. 2回のワクチンをしましたが2回目で左足首左曲がりなくなりましたので医者ではその様な前例がないと言われ他の医者でも同じでした。今のオミクロン株はどこも大した症状も報道していません。熱も75度ほどとか。インフルエンザよりも軽いのではと。インフルエンザでは38,39度の熱もあり5日は休養となっていましたね。なので3回目は迷っています。明日医者に行きますのでお話聞きたいと思います。確かに感染力は強いがインフルエンザと同様でいいのでは。コロナの前ではインフルエンザで何千人も亡くなっていましたからね。果たしてどうなんですか。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 18日

      コメントありがとうございます。

      インフルエンザの死亡数に関しては、厚生労働省の発表では
      「国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人」としていますね。

      人が死んでいる以上、私はインフルエンザも新型コロナも軽く考えるようなことはしません。
      1人でも早く発見し、早く治療できれば助かる命もあると考え治療しています。
      ただし、新型コロナは
      ・ 「未知」な部分がまだまだ大きいこと(特に後遺症や長期的なデータ)
      ・ まだまだ(特に外来レベルの)治療薬の供給や選択肢が少ないこと
      ・ 2022年1月現在で18,000名超の方が亡くなられ、ウイルス自体の影響力が強いこと
      ・ 変異による影響力が非常に強いため、社会が適応するのに時間がかかるほどになっていること
      から、「より注意すべき」感染症だと個人的に感じます。

      ワクチンの副反応が強く出てしまったのですね。3回目についてはぜひ相談をして納得した選択をされることを願っております。

    • 沖縄もうすぐ53歳
    • 2022年 1月 19日

    どうやらオミクロンにやられたみたいです
    t=38.0 出てます

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 19日

      それは辛いですね。。
      もちろんオミクロンの可能性もありますが、他の可能性もありますので、早めに医療機関にかかってくださいね。

      お大事にしてください。

        • 沖縄もうすぐ53歳
        • 2022年 1月 19日

        Daisuke Itoさん
        ありがとうございます。
        介護の仕事しているんですが、施設でクラスターになりました。日曜日の抗原検査では陰性でした。
        その後施設で陽性の方の介助してたので、やっぱりって感じです!
        施設でどこまで見てくれるのか?

          • Daisuke Ito
          • 2022年 1月 20日

          沖縄もうすぐ53歳様

          そういった経緯だったのですね。
          まずは診断を受け、ご自身の体調をしっかり治された上で、労災にあたるかなど施設の方とよくご検討ください。
          重症化されないこと、切に願っております。

    • 救世主 三郎
    • 2022年 1月 20日

    オミクロンがICD10・ICD11に登録されてないのは何故でしょうね?
    新型コロナ同様、ICD10(国際疾病分類)には登録されていません。

    登録が無いと云う事は嘘または虚偽及び存在しないウイルスになります。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 20日

      質問ありがとうございます。

      厚生労働省の通達から新型コロナウイルス感染症のICD10分類について随時、協議されコードも追加されています。
      詳細は下記をご参照ください。

      https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18936.html

    • 通りすがりのおじさん
    • 2022年 1月 23日

    とても分かりやすく情報をまとめてくれてありがとうございます!
    小学生の子供に接種させるか、という点で今まさに家族で相談中で
    判断の材料になる情報でした!

    オミクロンへのワクチンの感染予防効果はある程度落ちるが、
    どこまで落ちるかという情報はあまり大々的に出てこないですもんね.
    重症化抑制がどれくらい効くか、という情報が出てきたらもっと参考になるので
    逐次情報を探そうと思います.

    自分は、かなり効果は限定的でも、接種させて良いかなと思っています.
    ・子供は接種するmRNA量を少なくしており、有害事象が少ない傾向がある
    ・感染抑制効果があるということは、おそらくある程度ウイルスの増殖を抑制している
    ・オミクロンは肺炎症状は少ないが、生活に支障を及ぼす程の強い倦怠感などの後遺症が報告されている
    ・学校を介した流行傾向もあり、今後爆発的に感染した時に、入院できない可能性もある
    ・受験生も家族にいるので少しでも感染リスクを下げたい
    ・経口薬のモルノピラビルが18歳未満で使えない(試験をしておらずデータがない)

    などなど考えてますが・・これからかみさんや子供と相談して決めようと思います.

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 23日

      コメントいただきありがとうございます。参考になれば幸いです。

      子供にワクチン接種させるのはかなり悩みますよね。。

      子供のブースター接種に関する情報は「ブースター接種」のコラムに適宜アップデートいたしますが、
      「少しでも感染リスクを下げたい」と考えるならワクチン接種は十分選択肢として考えてよいと思います。

      (私は、もちろん患者さんに感染させるわけに絶対いかない関係上、家族含めて接種します)

    • やす
    • 2022年 1月 24日

    ホームページ拝見させていただきました。
    丁寧な先生だと思いとても好感が持てました。
    患者を第一に考え向き合う姿勢は医者として素晴らしいことだと思います。
    そういう先生なので今回質問することにしました。

    このコロナに関して、テレビなどを見ているとよくわからないことが有ります。

    【1】ファイザー社は「オミクロン特化のワクチンが3月に準備出来る。」と聞きましたが、それはその時日本ではピークアウトしてしまっていてもう必要なくなるものなのではないかと思うのですがどうなのでしょうか?
       無料とはいえ、今回は感染の早いウイルスですからその頃にはピークアウトしてしまい、それでもそのワクチンを接種していくのは間違っていると思います。(税金で賄うものですし。)

    【2】ワクチンにもいくつか種類が有ると思います。
       どれも特例承認だと思うので聞くことがナンセンスなのですが、一番安全に打てるものはどれでしょうか?
       無料では何も考えず打つ人が多いので、ちゃんと国民が理解して選んで打てるようになること願います。

    【3】その為には「5類」にすることですかね?

    オミクロンでは先行して「まん防」になった沖縄ですが、1人も死者が出ていないようです。
    このオミクロンは肺まで辿り着かないものなのかも知れませんね。
    もう「緊急事態宣言」も違法になりえるので出来ない可能性も。
    基本的に国は制限せず、各自治体判断にシフトしてきている気がします。
    いよいよコロナ禍終息の兆しでしょうか?
    コロナの為に医療がひっ迫して、他の重症患者が診落とされないことを願います。
    先生も大変だと思いますが、お身体壊さず何卒頑張ってください!

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 24日

      質問いただきありがとうございます。またお褒めの言葉大変恐縮です。
      以下に自分の考えを示します。
      【1】3月までにピークアウトする可能性は十分ありますね。
      幸い1月22日に自治体から「(もちろん18歳以上ですが)年齢にかかわらず6か月開ければ接種対象としてよい」
      という通達が来ています。そのため「今」ブースター接種をした方がよいと個人的には思います。(安全性もかなり検証されていますしね)
      将来的には、新型コロナの変異スピードが速く、新たな株が出る可能性も十分あります。
      オミクロンに近い株がでてもワクチンで対応できるという観点から、ワクチンの開発自体はよいことだと思います。
      【2】ブースター接種のコラムに数字は記載しましたが、
      やや副反応のそれぞれの確率はファイザー製のほうが低い印象です。しかし、有意なほどの差ではないので「ほぼ同等」としてよいのではないでしょうか。
      私は両方打ちましたが、それぞれ違うタイプの副反応が出ました。
      【3】私の意見としては2者択一ではなく、もし引き下げるとしても「5類感染に近い形に徐々にシフトしていく」のだと思います。
      ワクチンや治療薬など武器はだいぶんそろってきましたが、以下の理由から「診療所で全てみられるほどのウイルス」ではありません。
      ・ 感染力は非常に高く、インフルエンザ同様に診察してクラスターが診療所で発生することは何としても避ける必要がある点
      ・ 治療薬がどれも高額であり、保険を使っても患者さんに気軽に使えるレベルに達していない点(数万円)
      ・ オミクロン株が「肺炎になりにくい」以外の入院に至る要素をもつ可能性がある点。
      ・ 変異のスピードが速く「オミクロン株が重症化しにくい」だけで、今後の変異次第でまた体制変更の可能性がある点

      などです。そのため、オミクロン株に関しては緩やかに受容していきながらも、「5類」に至るまでのクッションを何個か用意する必要があると思います。

      あくまで1/24時点のコメントであり、個人的な要素は含んでおりますのでご了承ください。お気遣いいただきありがとうございます。誠に感謝します。

        • やす
        • 2022年 1月 24日

        お忙しいのに、早々にコメントいただきありがとうございます。
        全て真摯にご返答くださり理解が深まりました。

        ワクチン接種のスパンが早まり、打ちたい方は安堵ですね。
        まだしばらくはコロナ陽性者が増加する中、その陽性者からワクチン副反応で重症になる方が出ないと良いのですが。
        その場合ワクチンとの因果関係ではなく、コロナによる症状だと未だに不明が多いことからそのような判断になってしまいますので。
        実行再生産数が1を切りピークが終わったかのような沖縄で、コロナ死者が出ないことを願います。
        まん延してからだと原因がわかりづらくなってしまうので、タイミングがずれていれば治験としては良かったですね。

        やはりワクチンは、ファイザーとモデルナの2種がメインなのですね。
        今後は不活化ワクチンも選択肢に入ってくると良いですね。(有効性がデメリットを下回るのかな。。。)

        もう2年になるのに、いまだにコロナもワクチンも不明なまま。
        ワクチンも武器になったり諸刃の剣となったり。
        まずは素手で戦えるよう「免疫アップ」が一番ですね。
        それが足りない時に、初めて「武器」を選ぶ。
        個々に状況が違うので、リスクの無い人は武器を持つ必要もないし、リスクが考えられる時・迷っている時は主治医などに相談する。
        複雑な世の中なので、つまらない情報に惑わされずトータルした判断をしていきたいですね。
        本日も、世の為・人の為、診療頑張ってください。

          • Daisuke Ito
          • 2022年 1月 25日

          お気遣いいただき、誠に感謝です。ありがとうございます。
          また、情報は適宜アップデートいたします。
          やすさんも、どうぞお体大事にお気をつけ下さい。

    • どさん子
    • 2022年 1月 25日

    ゆっくり、じっくり読ませていただきました。ありがとうございます。
    本当に、今 私たちに必要な内容だと思います。
    このホームページに出会えて良かったです。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 26日

      コメントいただきありがとうございます。
      そういっていただけたこと、本当に光栄に思います。
      色々情報が散乱する中で、一つの情報の「柱」としてお役立ていただけますと幸いです。
      今後も適宜ブラッシュアップしてまいります。

    • げるわ
    • 2022年 1月 25日

     記事拝見しました。とても参考になります。毎週イギリスのサーベイランスレポートを見ているのですが、感染者数の10万人あたりの比較で、未接種者より2回以上接種した人のほうが、3倍近い感染者を出しています。これはどう考えればいいのでしょうか?また、3回接種済みの60代以上の人達が2回接種の60代以上と比較して数が一緒です。つまり、ブースターの感染予防(発症予防)効果は6週間ということなのでしょうか?60代以上は7週間前に大部分がブースターを終えています。
     2回接種者の感染者数は1月第2週、3回接種者の数は第3週で見ました。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 26日

      コメントいただきありがとうございます。

      >イギリスのサーベイランスレポートで感染者数の10万人あたりの比較で、未接種者より2回以上接種した人のほうが、3倍近い感染者を出しています。これはどう考えたらよいですか?
      質問ありがとうございます。おそらくこちらのイギリスでのサーベイランスレポートを読まれたのだと思います。
      (あらかじめ私は統計学や疫学の専門家でないことを付記しておきます)
      その中の表9が感染者数の実数値であり、確かに例えば30代ではワクチン未接種者9万人に対して、32万人とワクチン接種者のほうが感染しているのでは?と感じる気持ちもわかります。
      しかし、この表の注釈でも書いてあるとおり、ワクチン接種率が高くなっていると、ワクチン接種者の割合が多くなりますので必然的にワクチン接種者による感染も高くなってきますよね。
      (実際30代ではワクチン「未」接種率は3割程度、2回接種7割程度)また
      ・ ワクチン未接種者はすでに感染している方が多い可能性
      ・ ワクチン未接種者がワクチン接種者と違う生活環境・生活背景を持っている可能性
      ・ ワクチン未接種者は他の場所より過疎地であったりかかりづらい社会的要因が大きい可能性
      など、ワクチンの有無と他の交絡因子(ワクチンと深い関係をもつ因子)が複雑に絡み合うので、一概に実数だけで語るのは難しいと思います。
      おそらく[UNadjusted]としながらも、率としてワクチン接種3回目を評価したのが、表12にありますので、そちらを参照するとよいと思います。

        • げるわ
        • 2022年 1月 26日

        お忙しい中ご返信ありがとうございます。私もさすがに数字通りの感染リスクではないと思いますが、2倍強の差は覆らないような気がします。他の統計をメドアーカイブで探したところ、SARS-CoV-2 Omicron VOC Transmission in Danish Households 2021年12月27日というレポートに、スゥエーデンでの家庭内感染率をデルタとオミクロンで比較した表がありました。デルタでは接種組が有意に低いのですが、オミクロンでは未接種組のほうが低く、ブースター組も僅かに下がったのみです。普通ワクチン効果が切れれば、未接種と同じになると考えますが、結果(まだ最近2回目の人も居るだろうに)率が上がっています。あと、感染力が高いと言われるオミクロンですが、未接種だけで比較するとデルタと差が無いのです。

          • Daisuke Ito
          • 2022年 1月 26日

          コメントいただきありがとうございます。早速答えていこうと思います。

          (1)先のイギリスのレポートについて。先のコメントで私がいいたかったのは「医療統計を見る上で、実数値だけで判断すべきではない」ということです。
          おそらくワクチン接種率と感染者数を単純にならすだけでも(非ワクチン接種者 3割程度VSワクチン接種者7割程度)で2倍強の感染者数なら「率」としては未接種者と2回接種者の感染率は「ほぼ同等」です。
          そのため、「ワクチンで逆に感染しやすくなる」とはいえず、やはり「5か月くらい経過すると感染予防効果はほぼなくなる」というのが正しいと思います。
          当然、イギリスとしても上記のことは十分わかっていて、先のコメントの交絡因子を含めて解析した結果が上記にあげた「ファイザー・モデルナにおける感染予防効果」の図になります。

          (2)デンマークの査読前論文についても拝見いたしました。これも上記と同様のように実数値でみているためだと思います。
          この試験はオミクロン株とデルタ株の家庭内感染を調べたものです。表1は背景因子といって、統計学的に処理されていない基礎データになります。
          表1を見ただけですと、確かに「オミクロン株の場合、ワクチン接種していない家庭で家庭2次感染率が29%、2回ワクチン接種で32%、3回ワクチン接種で25%と対して変わらないではないか」と思ってしまいます。
          しかし、家庭サイズだったり、それぞれのご家庭の事情だったり、年齢構成だったり様々な背景は異なるはずです。ワクチンの種類によっても異なるでしょう。
          様々な要素を統計学的処理を行って、ワクチンのブースター接種の有効性に絞ってデータ解析した結果が表2であり、
          それによるとワクチンを接種していないリスクが1.04(0.87-1.24)に対して、追加接種した場合のリスクは0.54(0.40-0.71)となります(2回接種群を1とする)、
          以上から、先の論文の主旨は「オミクロン株は強力にワクチンによる免疫誘導を回避するけど、ワクチンの追加接種が家庭内2次感染を防ぐ意味でも追加接種は有効である」ということになります。

          ちょっと難しい内容を話してすみません。論文のデータの解釈を考えるのは難しいですよね。(私も気を付けていますが)1つの数字だけにとらわれないことが大切だと感じます。またご不安な点がありましたら、お申し付けください。

            • げるわ
            • 2022年 1月 26日

             数字だけでは一概にはいえないのですね、ありがとうございます。最後に一番疑問に思っていることについて見解をお伺いさせてください。
             サーベイランスレポートには2回接種後6か月以上の入院防止効果が44%とありますが、抗体価90%減少、中和抗体価80%減少しているにしては高い気がします。これは、細胞性免疫?とかの作用でしょうか?
             The BNT162b2 mRNA vaccine against SARS-CoV-2 reprograms both adaptive and innate immune responses 2021年5月6日投稿メドアーカイブによると、TLR4とTLR7/8が低下するとあります。つまり、あらかじめステロイドみたいなの打ってるのでサイトカインストーム起こりませんよ、という話でしょうか?当然、RSウィルスや癌、インフルやノロ、新型コロナとかにも弱くなる気がしますが、そんな作用をブーストして、さらに半年後にオミクロンワクチンで加速したりして大丈夫なんでしょうか。例えば、オーバーワークで白血病になったスポーツ選手みたいなことになったり、治りにくい人達を量産して感染爆発したりしないかと不安です。
             私は介護職員で、月末にブースターすることになり、急遽集めた資料からの疑問と不安を述べさせていただきました。薬学の知識は皆無です。よろしくお願いします。

            • Daisuke Ito
            • 2022年 1月 28日

            質問いただきありがとうございます。
            サーベイランスレポートには2回接種後6か月以上の入院防止効果が44%とありますが、抗体価90%減少、中和抗体価80%減少しているにしては高い気がします。これは、細胞性免疫?とかの作用でしょうか?
            つまりは、入院防止効果と中和抗体価は、1対1対応ではないということになりますね。後述します。
            あらかじめステロイドみたいなの打ってるのでサイトカインストーム起こりませんよ、という話でしょうか?
            2021年5月6日の元となるレポートも拝読させていただきました。
            (あらかじめ私自身は免疫学や基礎研究の専門家ではなく、臨床医からの視点として記載していることを付記しておきます)
            確かにTLR7/8やTLR4は自然免疫応答やウイルスの侵入を感知して抗ウイルス応答を受容体として知られています。
            よく本文を読むと「The induction of tolerance towards stimulation with TLR7/8 (R848) or TLR4 (LPS) ligands by BNT162b2 vaccination may indicate a more balanced inflammatory reaction during infection with SARS-CoV-2, and one could speculate whether such effect may be thus useful to regulate the potential over-inflammation in COVID-19, one of the main causes of death<」 とかかれています。つまり、ステロイドのような「すべての免疫応答を抑制するもの」ではなく、「ワクチンには新型コロナウイルスの侵入に対して過剰な炎症反応をさせない働きがある」として筆者は感がています。 ワクチンは一言でいうと「予行演習を行うようなもの」です。あらかじめ練習させるのが目的なので、本番のウイルスが侵入した特に炎症を過剰にさせない働きがあっても不思議ではありません。 新型コロナウイルスで脅威といわれていたのは、ウイルスの増殖のみではなく、過剰な免疫応答を引き起こし様々な臓器障害を起こすことです。 前述の入院防止効果が中和抗体価に比べて高かったのは、ワクチンが「予行演習を行うことで、過剰な反応を防止する力」があるからではないでしょうか。

            ただし、この論文にも書いてある通り「ワクチン干渉」といって他のワクチン接種の作用を妨害する可能性はゼロではありません。
            それは他の長期効果と共に検証されるべき課題だと思います。

            • げるわ
            • 2022年 1月 28日

             ご回答ありがとうございます。やはり細かい挙動を把握するには、長期的な観察が必要なんですよね。
             私はオミクロンに対してブースターを使うことに懐疑的です。ワクチン先進国の現状を見てると、効果が短期的な為なのか、ブースターに感染拡大防止効果があるように見えません。むしろ南アフリカみたいな2回接種率すら低い国が落ち着いて見えるのです。政府は病床使用率を重要視するあまり接種を推し進めていますが、一部高齢者等を除いては、2回接種していれば十分入院は免れえるのではないでしょうか。
             夏以降にはオミクロン用ワクチンを使えるはずです。ブースターを打てば半年間隔になり、せっかく出回っても、接種にかなりのためらいが生じます。
             私的に長期的に憂いをのこしてしまうので、今回はパスしようと思います。政府とマスコミは、デメリットや不確定要素をアナウンスしませんし、周りからの風当たりは強そうですけどね。ありがとうございました。

            • Daisuke Ito
            • 2022年 1月 29日

            私自身は「納得していない治療はすべきでない」と思いますので、打たないという意志に関しても尊重します
            新しいワクチンが具体的な運用もわからず運用が難しい場合はクリニックで導入しないケースも考えられるので、
            新しいワクチンが夏頃出回るかは確証はありません。しかし、2回接種でもかなり入院予防効果も高いことも確かです。

            客観的に与えられたデータに対して、どう「解釈」するかは個々人にゆだねられるので、
            それを正しくサポートするのが医師としての私の役目の1つだと思っています。

            またありましたらご相談ください。質問いただきありがとうございました。

    • 2022年 1月 25日

    とてもわかりやすい解説ありがとうございます。
    質問なのですが、デルタ株に比べてオミクロン株の場合陽性と確認されてから陰性になるまでかかる時間は短いのでしょうか?
    私の仕事場では陰性証明が必要と言われたので、平均して発症日から陰性になるまでどれほどの日数がかかるのか気になります。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 26日

      コメントありがとうございます。
      >質問なのですが、デルタ株に比べてオミクロン株の場合陽性と確認されてから陰性になるまでかかる時間は短いのでしょうか?
      はい。デルタ株はオミクロン株に比べて陰性になるまでの時間が短いといわれています。
      デルタ株とウイルス排出期間を比較した研究では、デルタ株のウイルス排出期間が18日に延長しているというデータがあります。(野生株13日)
      一方、オミクロン株については、ワクチンの接種の有無にかかわらず発症もしくは診断日より10日たっていれば無症状者および軽症者においては発症または診断10日以降に感染性ウイルスを排出している可能性は低いと考えられています。(国立感染症研究所より

      >私の仕事場では陰性証明が必要と言われたので、平均して発症日から陰性になるまでどれほどの日数がかかるのか気になります。
      個人的には、陽性から自宅待機終了後陰性目的のためのPCR検査はオススメしません。同研究でも14日以降にも「ウイルスが検出されてしまう」方も稀ながらいます。
      その場合の対応が、かなり困難であり知ることでよいことも特にないかと思いますので。。あと、症状がないようなら「自費」になってしまいますね。
      「それでも!」という場合は、十分ご説明した上で検査させていただきます。

      あとで記事にも追記しておきます。

    • keito
    • 2022年 1月 26日

    最初は3回目のワクチンは受けない方向で考えていましたが、摂取したほうが良いのですかね…。

    外出時は必ずマスクをつけてますが、週に2回ぐらいはマスクをしないで歩いてる高齢者や30代ぐらい(特にひげぼさぼさの)人を見かけるんですよねぇ。

    この記事をもっと広めたいくらいです。今後も気を付けます。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 26日

      記事を読んでいただきありがとうございます。私もたまに見かけるので、気になってしまいますね。
      どうぞお気をつけてください。

    • 町田亙
    • 2022年 1月 26日

    健康だった母親が1回目ワクチン後、肺が真っ白になり水がたまり、高熱、血小板の数値低下でPCRで感染無し、昨年の5月~9月まで入院していました。奇跡的に退院できましたがステロイドを何ヵ月も投与の為顔や足がむくみ、元気でいた頃には戻れないと思います。これでも国はワクチンでの因果関係がないと、いつまで言い続けるのでしょうかね。退院した後の病院通うのも全部自費で、病院の中は沢山の人で自分達はワクチンやりたくても母親がワクチンした後生きるか死ぬかの状態を見てるのでワクチンうてない。これで人混みに行ったら感染率は高い。どうすれば・・・

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 26日

      コメントありがとうございます。
      非常に苦労されたのですね。大変だったと思います。お疲れ様です。
      身内の方でワクチンがきっかけに大変な目に合われた人を目の当たりにすると、ワクチン接種は気乗りしないですよね。

      事情を話したうえで、病院に来る回数を減らさせてもらったり、外出しないような対策をとったりしてもよいかと思います。
      新型コロナには「波」がありますから、ずっと続くわけではありません。治療薬や新しく安全なワクチン開発も進んでいます。
      その間の「時間稼ぎ」がうまくできると良いですね。

        • 町田亙
        • 2022年 1月 26日

        ご返信ありがとうございます。感染に注意しながら、策をねりましてうまく乗り切りたいと思います。
        不安ばかりでは前に進まないので。コロナに負けない気持ちで突き進みます。
        ありがとうございました。

          • Daisuke Ito
          • 2022年 1月 26日

          そうですね。私も応援しております。
          体調に気をつけて、前に進んでがんばってください。

  2. わかりやすい的確な解説感謝します
    あわせて丁寧なコメントへの返信にたいして関心と共に医療従事者としての真摯な姿勢に感銘を受けました。ありがとうございます。
    以下は一例として参照下さい。
    私はフランス在住ですが、フランスで感染しました
    ワクチンは2回接種(2回目が8月)
    息子が持ち込んだウィルスで家庭内感染ですが、妻と娘は陰性、息子と父(自分)だけが陽性でした
    抗原検査で陽性、PCRで陰性でした
    今となってはステルス株を疑っています
    息子は短期的な発熱だけで無症状
    自分は発熱、喉の痛み、頭痛、鼻の奥の痛みを発症して約10日間隔離生活を送りました
    その後肺の痛みが発症したので受診、血液検査は異常なく、酸素飽和濃度は95パーセントを維持
    先ほどCTを撮りましたが、気管支の軽微な損傷が見られたが、肺への異常は無し
    と判断されました
    現在約二十日間経過したところです

    いずれにせよ後遺症として肺の痛みは続いており、無臭覚です
    鼻うがいを始めてから鼻の痛みは和らいでいます
    色々な後遺症が報告されているので、調べれば調べるほど憂鬱になりますが、これが自分の人生として受け止めなければならないと思っております
    こういう思いを患らわないためにも、風邪と侮らず、一人一人が感染予防(ワクチン接種)に意識を高めて欲しいと思います

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 27日

      貴重なコメントいただき、ありがとうございます。
      私も、外来で新型コロナの後遺症で悩まされている方を診療させていただいています。

      後遺症で悩まれる方をみると「重症化しなければいい」「かかっても死なないから大丈夫」などとは、とても言えません。

      実体験をお話いただき感謝です。また是非コメント下さい。

    • とむ
    • 2022年 1月 27日

    小学生の子供が陽性となり約1週間たちます。2日ほど38~9度の高熱が出て、喉の痛みが少しあった程度で、その後すぐに熱が下がり、今は特に症状もなく自宅療養しております。

    最近12才以下のコロナワクチン接種が話題となっていますが、一度感染した子供にもワクチン接種する意味はあるでしょうか?

    親は2回接種済で家庭内感染もなかったのですが、子供へのワクチン接種には、従来より慎重派で悩んでいるところです。悩む理由は長期的なエビデンスがないという点につきます。

    6カ月後ぐらいの接種検討でもよろしいのでしょうか。ご意見賜ればありがたく存じます。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 1月 28日

      子供の感染が増えてますからね。大変だったかと思います。心中お察しいたします。

      結論から言うと個人的には「接種を遅らさせてもよい」と感じます。
      中和抗体活性は感染時に大きく跳ね上がり、その後ゆっくり低下しますが、数か月で「0」になるということは通常考えられません。
      時期については明確な答えはありません。確かにもともとワクチン接種に慎重なのならば、6か月先でもよいのではないでしょうか。

      ただし、以下の点は留意しておく必要があります。
      ・ オミクロン株感染者がデルタ株など他の株に感染しにくいかの評価は(私の知る範疇には)まだ詳細になされていない点。
      ・ 今回のワクチンがもともと「従来の新型コロナウイルス」に想定されて作られているため、(理論上)異なる免疫応答を期待できる点
      ・ 今は3回目ワクチン接種が大々的にされていますが、ワクチンの性質上、受けたいと思われる時期にワクチン接種が出来ない可能性がある点

      なので、子供の副反応の報告を見ながら、半年より少し前に打つのも1つの手です。厚生労働省は「感染者は90日空けて接種」を推奨しております。(詳細はこちら

        • とむ
        • 2022年 1月 28日

        早速にご意見を頂戴しありがとうございます。

        半年程度を検討期間とし、親として納得のいく、結論を出したいと思います。

        先生にはお目にかかったことはありませんが、ここでの誠実で親身になったご対応に感銘を受けております。

        ブックマークしてマメにフォローさせていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。

    • YT
    • 2022年 2月 09日

    初めまして。なかなか難しいコメントに対しても真摯にお答えされているところに感銘を受けました。また、いろいろな返答を見ていく中で大変勉強になりましたし改めて医療関係者の方々に尊敬の念を抱きました。月並みですが、対策をしっかりして乗り越えていこうと思います。こまめに覗きに来ます。

      • Daisuke Ito
      • 2022年 2月 10日

      始めまして。そしてコメント嬉しかったです。ありがとうございます。
      オミクロンに関する情報も、みなさんが「情報難民」で路頭に迷うことがないよう
      随時アップデートしていきます。今後ともよろしくお願いいたします。

    • 52歳
    • 2022年 2月 20日

    コロナのオミクロン株のウイルスの画像をみてみたいです。
    見たことが無いので。
    去年の7月と今年の2月に38℃39℃の熱が2週間あってもどこも診てくれなくて困ってます。
    診てくれる人と診てくれないの差ってなんでしょうか?

    画像と関係なくてすみません